自衛隊大型艦船「おおすみ」の実働訓練/労働新聞が非難
労働新聞16日付は「『おおすみ』はどこへ向かうのか」と題する論評を掲載し、次のように指摘した。
報道によると、日本の海上自衛隊の大型艦船「おおすみ」が近々、伊豆大島で初の実働訓練を行うという。訓練の目的は「火山が噴火した際の民間人救出」だとしており、一見すると問題視されるものは何もないように見える。
しかし、この「おおすみ」がどんな艦船であるかを見る必要がある。1996年末に進水し、今年3月に広島・呉基地に入港した「おおすみ」は、全長178メートル、船幅25.8メートル、基準排水量約9000トンと、自衛隊が現在保有する艦船の中でも最大のものである。ヘリコプター6機と戦車10両、乗組員1000人を収容できるよう、大型へリポートや格納庫、車両甲板などを備えている。
「おおすみ」が初めてその姿を現した際には、内外から「空母ではないか」との声が上がったという。英国の軍事関係者は「おおすみ」を強襲揚陸艦と規定した。国際世論も「日増しに露骨になる海外膨脹の野望実現の一環」だと非難している。
これに対し、日本の軍事関係者は、輸送艦だと宣伝しており、今回の「訓練」も、平和的性格をアピールして日本への非難を鎮めるためだと評している。
今回の「訓練」は、平和的性格という煙幕を張った中で自衛隊の海外作戦能力を高め、海外膨脹の野望実現により本格的に取り組もうとする危険な企図の表れである。「おおすみ」の針路は海外へと向けられている。(朝鮮通信)