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共和国農業委員会ハン・ドク副委員長に聞く


2毛作中心に、田植えも順調/地力や立地条件に合わせて

 【平壌発=本社記者姜民牛】共和国の農場で田植え作業が真っ盛りだ。西海岸平野地帯の各農村では先月9日、例年より早く田植えを始めた。農業委員会のハン・ドク副委員長に、今年の農業の現状と展望について聞いた。

 共和国では、500万トンの穀物で国内の需要を一定の水準でまかなうことができる。この目標に向け、田植えは各地で順調に進んでおり、全般的に昨年より1週間から15日ほど早く作業が終わっている。

 今年の農業対策の基本は、稲とトウモロコシを主とした2毛作だ。2毛作を行っている水田では、小麦と大麦を収穫後、早稲を植える予定で、畑では1期目に麦、2期目にトウモロコシを栽培する。種子は主に国際機関を通じて輸入している。

 野菜類は例年とほぼ変わらないが、最近はジャガイモの栽培に力を入れている。山間地帯で栽培され、生育期間が120〜150日と長いものと、平野地帯で栽培され、生育期間が70〜90日と短いものの2種類を栽培しており、種子は欧州から多く入ってくる。昨年は慈江道や両江道で良く育った。また、豆や粟の栽培比率を高めているのも今年の特徴だ。

 現在、少ない肥料で早く育つ、いわば少ない投資で高い収穫を見込める種子を開発中だ。国連を通じて入ってくる外国産の種子をいろいろと栽培しているが、共和国の気候と土壌に合う種子はやはり共和国産のものだ。そのため、農業技術者や科学者が日夜、細胞や遺伝子の研究を続けている。

 在日同胞が提供した複合微生物肥料工場が全国90余ヵ所に建てられ、土地の改良に役立っているが、秋までにすべての農場に肥料を供給するとなると足りない面もある。これについては、代用肥料をうまく利用して解決していく方向でいる。

 チュチェ農法の要求に即して農業を行うわれわれの立場に変わりはない。農民らの意思と要求に即して、適期適作・適地適作の方針に従い、少ない投資で高い収穫を収めるのが、チュチェ農法の要求だ。

 そのためにも、地域ごとに地力や立地条件、気象条件が異なる中、どの作物をどう栽培するかという科学的な打算のもとに農業を進めることが重要だ。

 各地で農作業工程計画を作るようにしたのもその一環だ。これは、各地の協同農場の末端単位である分組で、分組員らが具体的な討議に基づいて作成した計画書だ。このように、農民の意見を積極的に反映させる体制を整えている。

 また、複合微生物肥料を活用して地力を高める有機農法の導入も考えている。