本の紹介/同胞冠婚葬祭マニュアル―この1冊ですべてがわかる―朴禮緒著
人生の節目に行われる冠婚葬祭などの儀式は、民族文化の重要な要素の一つだ。朝鮮民族は古くから礼節を重んじてきた。長く日本で暮らしている在日同胞だが、こんにちに至っても婚礼や出産などのセレモニーを民族のしきたりにのっとって行っている。
本書は、朝・日の関連資料と、朝鮮の風習に詳しい1世同胞の助言と協力をもとに、同胞社会で営まれている冠婚葬祭の手順やマナーなどをまとめた「完全マニュアル」だ。「礼節」、「冠」、「婚礼」、「喪礼」、「祭礼」、「年中行事」の全6章。由来の説明や日本の風習との比較もあって分かりやすく、イラストも交え、簡潔に整理されており、2色刷りでレイアウトも見やすい。
世代交替が進む同胞社会。民族の伝統的な文化を後世に伝えるためにも、家庭に1冊は備えたい。
【定価=1500円、発行=朝鮮新報社】