京都府商工会、平壌・順安に複合微生物肥料工場
5月5日から9日まで共和国を訪問した京都府商工会の諸葛檀理事長と京都府伏見商工会の金東春副会長(非専従)は6日、平壌の順安協同農場を訪れ、府商工会が提供した順安愛国複合微生物肥料工場を見て回った。
複合微生物肥料は、地力向上に有効な有機物質を土の中で発酵・分解させて様々な肥料を作り出すことで、農産物増産に大きな効果を発揮する肥料。府商工会はこれまでも共和国に支援米を送る活動を行ってきたが、「肥料を生産して農産物を増産するのが食糧問題解決には効果的だと判断」(金副会長)し、共和国でここ数年、注目を集める複合微生物肥料に着目した。
工場は今年2月に着工し、4月15日に完工した。工場の敷地面積は400坪で、従業員は32人。生産能力は1000トンで、順安地区のすべての農場で使用しても十分に余る量だ。府商工会では肥料生産に必要な菌を日本で購入、菌の培養に使う撹拌機やポンプ、噴霧器、輸送用トラックなどの器材も提供した。
「京都の同胞が今後、共和国を訪問した際に工場を見て回れば、複合微生物肥料がいかにすばらしいものかが分かるはず。設備にはまだ不備な点もあるが、これからも協力を続けて補っていきたい」と、金副会長は語る。