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東京で総聯第18回全体大会


 在日本朝鮮人総聯合会第18回全体大会が22〜23の両日、東京・北区の東京朝鮮文化会館で行われ、日本各地の総聯機関、団体、事業体などから選ばれた代議員が参加した。朝鮮労働党の金正日総書記推戴後、はじめての全体大会となった。大会には、総書記から祝電が送られた。今大会は、95年5月の総聯結成40周年に際し、総書記から送られた書簡「在日朝鮮人運動を新たな高い段階へと発展させるために」と今回送られた祝電に基づいて、活動の新たな里程標を打ち出すことが目的。第17回全体大会(95年9月)以降3年間の活動を総括し、今後3年間の活動方針と課題を示した総聯中央委員会の活動報告など5議題が満場一致で採択された。

 

民族性と生活・権利守り、祖国の統一と発展に寄与

 大会の議題は、@総聯中央委員会活動報告 A総聯中央監査委員会活動報告 B総聯規約改定案について C財政決算および予算案について D議長、第1副議長、責任副議長、副議長、事務総局長、中央委員および中央監査委員選挙――の5つ。

 大会初日、韓徳銖議長があいさつし、この3年間は総聯と在日朝鮮人運動の歴史に特記されるべき試練の3年であり、総書記の書簡を受け、不屈のたたかいで勝利を勝ち取って来た3年だったと指摘。今日も総聯の前には、総書記の書簡を全面的に貫徹し、新しい世代をはじめ、より広範な同胞を団結させて在日朝鮮人運動を継承し、新たな段階へと発展させる光栄かつ重い課題が示されていると強調した。

 許宗萬責任副議長が「愛国愛族の旗の下に在日朝鮮人運動の継承と新たな発展をなし遂げるために」と題して総聯中央委員会活動報告を行った。

 @愛国心で築き上げた高貴な成果 A民族的愛国運動の新たな発展のために B総聯を真の同胞大衆組織に、の3つの体系からなる同報告は、在日同胞1世が築いた愛国愛族の伝統を3、4世に継承させることが緊要になっていると指摘した。その上で、在日同胞の民族性と生活・権利を守る活動、祖国の統一と発展に寄与する活動、支部を中心とした大衆組織としての活動体系を強化していくことなどを課題に上げた。

 大会では、韓徳銖議長、徐萬述第1副議長、許宗萬責任副議長をはじめ、副議長、事務総局長、中央委員および中央監査委員らが選出された。

 規約改定に関しては、中央機関および役員の任務条項である第3章第22条で、中央常任委員会の専門局が現在10局となっているのを9局とし、文化局と宣伝局を統合して文化宣伝局とした。さらに政治局は統一運動局に、社会局は同胞生活局にそれぞれ改称された。

 大会ではまた、地域において同胞大衆を結束させ、在日朝鮮人運動の発展に貢献した総聯支部委員長らに勲章を授与することに関する共和国中央人民委員会の政令を許責任副議長が朗読。支部委員長らに勲章が伝達された。

 閉会の辞を述べた徐第1副議長は、今大会で「愛国愛族の旗のもとに在日朝鮮人運動を輝かしく継承し新たな発展を成し遂げよう」とのスローガンを掲げることになった点を強調した。

 さらに今年9月には共和国創建50周年を迎え、7月には共和国で最高人民会議第10期代議員選挙が実施されることに言及。祖国の人民と歩調を合わせ、今年を運動の一大転換点、飛躍の年とする決意について述べ、今大会の決定を貫徹することで、目前に迫った新世紀において、在日同胞社会に明るい未来をもたらすことができるだろうと語った。

 大会では、21人の代議員が討論し、この3年間に在日同胞の民族性や生活・権利に奉仕する活動、祖国の発展に寄与する活動などを通して得た経験などを披露した。

 会場に設置された大型モニターには、討論の内容に沿って、討論者らが地域や職場で活動する様子や、討論に熱心に耳を傾ける会場の代議員らの様子が写し出された。

 大会ではまた、森喜朗・自由民主党総務会長、伊藤茂・社会民主党幹事長、海江田万里・民主党国際局長ら日本の各政党代表と、林亮勝・日朝文化交流協会理事長、津和慶子・日本婦人会議議長をはじめとする各団体の代表ら10人があいさつ。

 朝鮮労働党中央委員会と共和国中央人民委員会、共和国政務院の共同名義による祝旗がおくられたほか、祖国統一民主主義戦線中央委員会、朝鮮職業総同盟中央委員会、朝鮮農業勤労者同盟中央委員会、金日成社会主義青年同盟中央委員会、朝鮮民主女性同盟中央委員会、朝鮮平和統一委員会、朝鮮海外同胞援護委員会と海外僑胞団体、総聯の各機関、日本をはじめとする各国の人士、機関から祝電が寄せられた。

 また大会初日には、金剛山歌劇団による記念芸術公演が行われた。

 全体大会終了後に総聯中央委員会第18期第1回会議が開かれ、朝鮮総聯中央常任委員会メンバーが選出された。

 また中央監査委員会ではこの日、委員長が互選された。

 

総聯中央常任委員会

議長 韓徳銖(ハン・ドクス)
第1副議長 徐萬述(ソ・マンスル)
責任副議長 許宗萬(ホ・ジョンマン)
副議長 朴在魯(パク・チェロ)
権淳徽(クォン・スニ)
呉亨鎮(オ・ヒョンジン)
金泰煕(キム・テフィ)
副議長待遇 崔秉柞(チェ・ビョンジョ)
事務総局長 李沂碩(リ・ギソク)
組織局長 河泰弘(ハ・テホン)
文化宣伝局長 「真求(ペ・ジング)
統一運動局長 梁寿正(リャン・スジョン)
教育局長 朴点石(パク・チョムソク)
国際局長 南昇祐(ナム・スンウ)
経済局長 ゙冬煥(チョウ・ドンファン)
同胞生活局長 柳光守(リュウ・グァンス)
財政局長 康永官(カン・ヨングァン)
事務総局副総局長 鄭光壽(チョン・グァンス)
経済委員会事務局長 朴云承(パク・ウンスン)
祖国訪問事務所所長 金基普iキム・ギチョル)

 

監査委員会委員長=洪仁欽(ホン・インフム)