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米兵遺骨返還「国連軍」介入は不当/人民軍板門店代表部が談話


 朝鮮人民軍板門店代表部スポークスマンは16日、朝米実務会談の合意に基づき4月21日〜5月14日、平安北道球場で行われた第1次米兵遺骨共同発掘作業を通じて発掘された米兵遺骨が米国側に引き渡されなかったことと関連し、次のような談話を発表した。

 今回、双方の誠意ある努力によって2柱の米兵遺骨を発掘したにもかかわらず、米国側の不当な対応のためこの遺骨が米国側に引き渡されなかった。

 われわれは、今年の遺骨共同発掘作業と関連した合意が朝鮮人民軍側と米国防総省間に成された法律的条件に沿って、米国防総省代表が板門店で遺骨を引き取るよう提起した。

 しかし米国側は、この遺骨を「国連軍」側に引き渡すよう主張した。

 米兵遺骨共同発掘作業のための合意書の法律的な当事者は朝米であり、実際にその合意事項を履行しているのも朝鮮人民軍側と米国防総省側である。

 昨年12月のニューヨークでの朝米双方合意にも「発掘された遺骨を板門店を通じて送還する」と明記されており、「国連軍」側に引き渡すとの文句はない。

 しかも、朝鮮人民軍側は4月3日、軍将官級会談のための双方大佐級接触で、将官級会談に応じていない「国連軍」側が立場を変更しないかぎり、再びいかなる接触も持たないと明らかにしている。

 米国が朝米間の双務問題である遺骨問題に「国連軍」を引き入れたことは、人道問題を不純な政治目的に利用しようとしているとしか解釈できない。(朝鮮通信)