平壌市祥原セメント連合企業所/低落差式発電所が活躍
共和国の各道、市、郡の工場や企業所では、本格的な営農期の到来とともに、電力問題を自力で解決するため、中小型発電所建設を進めている。
平壌市祥原郡の祥原セメント連合企業所では、4年前に自力で中小型発電所を建設した。祥原江沿いの明堂1号発電所は共和国初の低落差式発電所だ。低落差式発電所は、水量が少なかったり、高低差をつけにくい場所にも建設できる。
祥原江にはダムがあるが、もともと発電所建設のためのものではない。川沿いは遊歩道が作られて人民の休息の場となっており、ボートにも乗れるよう川の水をせきとめた。これを同企業所のムン・ソンチョル副技師長が見て、発電所の設置を考えたのである。
発電所建設は1994年1月から始まり、技術者らがタービンを設計、何十回もの実験と分解・改造を経て、5ヵ月後に完成した。生産された電気は労働者の家庭に回されている。この例にならって、共和国の各地で現在、低落差式発電所の建設が進んでいる。(奎)