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大阪府商工会50周年で「アンニョンハセヨフェスティバル98・大阪同胞野遊会」


 在日本朝鮮人大阪府商工会結成50周年祝賀「アンニョンハセヨフェスティバル98・第11回大阪同胞野遊会」(同実行委員会主催)が10日、大阪城公園で行われ、同胞ら2万1000余人が集まった。大阪での運動に弾みをつける目的から、同商工会の卞長一会長を委員長とする実行委員会を中心に、総聯府本部傘下の機関・団体が一丸となって準備してきた。(関連記事7面)

 

2万1000人で盛況/府知事、外国賓客も

 この日は総聯中央の徐萬述副議長、呉秀珍副議長兼大阪府本部委員長、商工連の金甲鎭副会長兼理事長をはじめとする同胞のほか、横山ノック府知事、橋本昇治・日朝友好促進府議会議員連盟会長や、中国、ロシアの総領事館などから外国の来賓も多数参加。大阪府と大阪市が後援についた。

 卞会長が、「これほど多くの同胞が集まってくれたことに心から感謝している」とあいさつ。府商工会は同胞の団結した力に支えられ、50年の歴史を刻んで来たとしながら、「今後も商工会の発展に向け、団結してともに歩んでほしい」と述べた。

 また横山知事は、「こんなに大勢の在日朝鮮人が集まるとは。はつらつとした姿を見ると、こちらも楽しくなる」と感嘆しつつ、民族差別のない「互いに尊重し合って暮らせる町づくりをしたい」と話した。

 各種スポーツ競技やゲームでは、地元の朝鮮学校生徒らに声援を送っていた父母や同胞らも次第にハッスルし、地域別競技などで奮闘していた。

 特設ステージでもチョゴリファッションショーやテレビキャラクターの「ギンガマン」ショー、同胞マジシャン安聖友さんのショーなど、子供から大人まで楽しめる催しがあった。ゲスト紹介で登場した大阪朝高出身のJリーガー玄新哲選手と、人気のプロ格闘技「K1」で活躍する金泰泳選手(神戸朝高、朝鮮大学校出身)らも注目を集め、今月、ジュネーブの国連人権委員会で朝高卒業生の大学入学資格問題を訴えることになっている阪大2回生、文鐘聲さん(大阪朝高卒)のアピールにも、応援の拍手がおくられた。

 ほかにも、ダルマ落としなど賞金のかかったチャレンジコーナーや、子供向けの遊び場、朝鮮将棋・囲碁、似顔絵、健康相談コーナーや府下の各朝鮮学校オモニ会が出した飲食物の模擬店が出された。特等が海外旅行の抽選会も好評だった。

 生野南商工会の高信一副理事長(55)は、「会場で会った民団の同胞は『こんなに集まるのか』と、びっくりしていた。各層の同胞が力を合わせて、こうした大々的なイベントを開けるところが、総聯ならではの持ち味、底力だろう」と話していた。