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4・24教育闘争50周年で記念行事


 4・24教育闘争50周年に際し、兵庫、大阪、京都で記念行事が開かれた。各地で参加者らは、当時を知る1世同胞の証言を通じて民族教育の重要性を改めて感じていた。

 

兵庫でシンポジウム/「はばたけ!民族教育」

 兵庫では4月25日、東神戸朝鮮初中級学校講堂で、シンポジウム「はばたけ!民族教育」が行われた。総聯兵庫県本部と在日本朝鮮人教職員同盟兵庫県委員会、在日本朝鮮人兵庫県教育会、日本市民の朝鮮学校支援団体などで組織された実行委員会が主催したシンポには、崔寿龍総聯本部委員長をはじめ総聯の活動家と同胞、日本の教育関係者と市民ら400余人が参加。民族教育への差別是正のために力を合わせて努力する決意を表明したアピールを採択した。

 朝鮮大学校の朴三石助教授が基調講演を行い、朝鮮人として生きる権利を守ろうとした1世同胞たちの志向が4・24の精神だったと述べた。さらに、こんにちの課題は民族教育を守るだけでなく諸権利の全面的な保障を実現し、それをより発展させることだと指摘。とくに教育助成の拡充および国立大学の受験資格認定問題を解決することで、「21世紀に民族教育がはばたくための翼をもたらそう」と呼びかけた。

 続いて高奉淀・教職同大阪顧問が4・24当時の体験を語り、阪神朝鮮初級学校オモニ会の崔禧淑会長は、様々な制約の中でも子供を朝鮮学校に送る父母の気持ちについて述べた。

 「明石朝鮮学校を考える会」の雲井明善代表は、朝鮮学校が置かれた状況を知らせる活動の重要性を強調。日本政府に差別是正を求めた日本弁護士連合会の勧告書を作成した鈴木孝夫弁護士は、在日朝鮮人が民族の文化を守っていくことは基本的人権として保障されるべきだと述べた。また姫路市教育会館の松尾司理事長は、連帯して朝鮮学校を取り巻く差別状況を改善して行こうと呼びかけた。

 

大阪では同胞集会/新たな発展の転換点に

 24日、総聯大阪府本部講堂で開かれた大阪同胞の集いには、総聯中央の呉秀珍副議長兼大阪府本部委員長をはじめ活動家と朝鮮学校の教職員、同胞父母ら400余人が参加した。

 基調報告を行った在日本朝鮮人大阪府民族教育対策委員会の金禎文委員長は、民族教育の自主性を守るために最後までたたかうのが4・24の精神だと指摘、50周年を迎えた今年を発展の新たな転換点にしようと呼びかけ、朝鮮人強制連行真相調査団の洪祥進事務局長が「国連から見た民族教育」と題して報告した。

 総聯大阪・生野南支部の朴性烈顧問と大阪朝高教育会の康太邦副会長が、当時の様子について証言し、北大阪初中の金誠守教員と大阪第4初級オモニ会の洪善順会長が討論した。

 参加者らは、今後、教育助成の拡充をより積極的に求めていくための計画について合意した。

 

京大で証言集会

 京都では24日、京都大学構内で「民族学校出身者の京大への受験資格を求める連絡協議会(民受連)」主催の「足音を聞け!4・24教育闘争証言集会」が行われ、朝・日の学生や同胞、日本市民ら130余人が参加した。

 コーディネーターの京都芸術短期大学の仲尾宏教授が4・24教育闘争の概要について話した後、高奉淀・教職同大阪顧問、梁祐直・文芸同中央顧問、鄭禧淳・女性同盟京都府本部委員長が証言した。

 高氏は、1948年4月24、25日の大阪府庁前でのたたかいの体験、梁氏は、48年4月から5月にかけての兵庫でのたたかいの経緯、愛知で朝鮮学校に通っていた鄭氏は、49年の弾圧時のたたかいについて証言した。