済州道4・3蜂起50周年/東京で在日同胞シンポジウム
米軍政の南朝鮮「単独選挙」強行に反対し、自主的統一独立国家樹立を目指して24万の済州道民が決起、7万人が虐殺された済州道4・3蜂起から50年を迎えたのに際し、「済州道4・3蜂起50周年在日同胞シンポジウム」(同実行委主催)が3日、東京・日暮里のホテルラングウッドで催され、400余人の在日同胞が参加した。
南朝鮮で制作されたドキュメンタリー映画「レッド・ハント」が上映された後、実行委の金萬有代表が開会のあいさつを行った。
また、総聯中央の許宗萬責任副議長から送られたメッセージが紹介された。
シンポでは法学博士の韓桂玉氏が基調報告を行い、南朝鮮では「暴動」として真相がわい曲、隠ぺいされ、犠牲者への正当な評価を回復しようとする文や映画、集会なども「国家保安法」により弾圧を受けてきたと指摘。金大中「政権」は真相を明らかにして名誉回復と補償、犠牲者の慰霊に努めるべきだと訴えた。
また、統一がいまだに実現しない要因は米国の対朝鮮戦略と米軍の南朝鮮駐屯にあると述べ、金大中「政権」が言葉ではなく行動で、統一への実質的措置を講じるよう強く求めた。
この後、現代朝鮮史研究者の康煕奉氏とジャーナリストの文光佑氏が報告した。また、会場では当時の虐殺の様子などを綴った写真展示会も行われた。
平壌でも報告会
平壌では2日、済州道4・3蜂起50周年記念平壌市報告会が行われた。
祖国平和統一委員会(祖統委)の韓時海書記局長が報告し、4・3蜂起は外勢の干渉によらず、民族自主の力で統一独立国家を作ろうとする南朝鮮人民の愛国的志向と闘志を余すところなく示したと語った。また、蜂起から半世紀が経ったが、民族自主権実現と国の統一独立に対する切実な願いはいまだ実現されていないと述べ、南の政治家と人民は民族の運命を重視し、民族自主の立場に立って外勢の支配と干渉を排撃する道に進むべきだと強調した。(朝鮮通信)