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視点


 「開花(満開)等期日線」。耳慣れない言葉だが、実は「桜前線」のことだ。サクラの予想開花日が同じ日のところを線で結んだのが「桜前線」だ。天気図の梅雨前線などに似ているためだが、実際には気象庁の公式用語にはなく、冒頭の言い方が正しいそうだ。

 今年の開花予想日が19日に発表された。日本海側や内陸部が平年より早め、太平洋側はほぼ平年並みという。九州地方の大分、南国土佐の高知ではすでに開き始めている。24日頃から長崎を皮切りに前線は徐々に北に上がってきている。大阪は今日(27日)、東京は明日(28日)、福井は来月1日、新潟は同9日、そして本州最北端の青森は同25日が開花予想日だ。

 入社、入学のシーズンとも相俟って、この頃は全国的にお花見でにぎわう。「花より団子」の世界は同胞社会も同じ。今月下旬から来月にかけて各支部、分会単位で様々な趣向を凝らした花見や集いが予定されている。それも単に集まってどんちゃん騒ぎをするだけでなく、世代を超えて同胞たちが語り合い、絆を強める場となっている。 例えば、出生、初中級部への入学、卒業のお祝いなどや1世同胞への慰労を行う。東京のある分会では、参加した全家族に1箱ずつのフルーツがお土産として配られるが、これが大好評だという。神奈川では分会対抗運動交流会を行う支部もある。桜の樹の下で、今年も様々なイベントが同胞たちを待ち受けている。(聖)