南・執権者の「就任の辞」/労働新聞が論評
労働新聞2月28日付は、去る25日の「大統領就任式」で南朝鮮の新執権者が行った「就任の辞」について論評し、何事も初めが肝心であり、スタートをしっかりと切らなければならないと強調した。
論評は、「就任の辞」で南北関係と関連した様々な問題が提起されはしたものの、南北関係改善のための共和国政党・団体連合会議での愛国的な発議、正当な主張に何の反応も見せず、背を向けた事実について遺憾に思わざるを得ないと述べ、次のように指摘した。
南朝鮮で「政権」が交代して新たに発足する場で、前任者とは異なる転換的な政策表明によって明確な統一の意志を示せなかった点は、民族に失望感をもたらしている。
南北間の交流と協力も良いし、対話と協議も良いことだ。問題は、過去を直視し、そこから教訓を求めることが重要である。
北と南は何としてでも、ともに外勢依存と外勢の干渉を排撃し、主体性と民族性を生かして自主の道に進まなければならず、同族同士が互いに対決せず、和解と団結の道に進まなければならない。
このような見地から、南朝鮮で再び、「政権」が交代しただけで、南北関係改善と統一問題解決において変わったものはないという後患が生じないよう望む。(朝鮮通信)