共和国選手団、長野初中を訪問
長野五輪に参加している共和国選手団が8日、長野朝鮮初中級学校(松本市)を訪れ、同校の児童・生徒や同胞、総聯活動家らの歓迎を受けた。
同校ではこの日、総聯県本部の崔在植委員長をはじめ同胞と活動家ら300人の参加の下、金正日総書記の誕生56周年祝賀大会と生徒らによる記念文化公演が行われており、同行した総聯中央の金守埴副議長も同席した。
崔委員長が歓迎の言葉を述べ、同胞らは選手団を迎え感激しているとしながら、競技でも好結果を期待していると語った。
続いて選手団のムン・ジェドク団長が演説。各地の同胞から連日、選手村に送られてくる激励の手紙やファクス、そして日本に暮らしながらも朝鮮民族として団結して暮らす長野の同胞らの姿に鼓舞されるとしながら、健闘を約束した。
スピードスケートのキム・オクフィ選手は生徒らの公演を観覧し、「日本に暮らしながらもウリマル(朝鮮語)で話し、歌をうたう生徒らの姿に感動して涙が出た。何だか本当の弟や妹に会えたようで嬉しかった」と語った。
また6年生の李栄希さんは「入村式の国旗掲揚で、『愛国歌』を歌えただけで嬉しかったのに、学校まで訪ねてくれて本当に嬉しい。競技の時には精一杯応援する」と話していた。
市長を表敬訪問
ムン・ジェドク団長とユ・チョルイン副団長、共和国オリンピック委員会のチャン・ウン書記長(国際オリンピック委員会委員)らが9日、塚田佐・長野市長を表敬訪問した。
総聯長野・北信支部の許吉亮委員長とともに市役所を訪れた一行は、塚田市長、自治労市職員労組の中村良雄中央執行委員長と面会した。
塚田市長は席上、今大会を機に、スポーツを通じた両国の国、市民レベルの交流が進むことを期待し、互いに努力しようと語った。
また選手団代表らは、長野には同胞が多く暮らし、朝・日親善に努力している日本市民も多いとしながら、そうした活動を支持するよう要請した。また、今大会が朝・日関係改善の転換をもたらすことを期待したいと述べた。