入場先導の寺尾関/選手らに親近感
開会式で朝鮮民主主義人民共和国選手団の入場を先導できて光栄だ。「アンニョンハシムニカ(こんにちは)」、「カムサハムニダ(ありがとう)」など、少しだが朝鮮語も覚えた。
共和国の人と会うのは初めてだが、よく言われる「近くて遠い国」ではなく、身近な印象を受け、親近感を持てた。
私はずっと世界が平和であることを願ってきた。世界の人々は皆、兄弟であり、手を取り合って仲良く生きて行くのがいい。
ただ、日本と朝鮮の間に国交がないのは残念だ。今大会をきっかけに、両国の親善が深まれば何よりだ。
同じスポーツマンとして、選手らに話しておきたいことがある。私たちにとって、「体」は何より大事なものだ。私自身も度重なるケガで、辛い思いをしてきた。競技の結果も重要だが、体を大事にし、ケガだけはしないよう気を付けてもらいたい。
共和国選手の健闘を願い、精一杯応援したい。(談)