共和国選手団のボランティアアシスタント 尹才賢さん
地元の朝青員ら3人で、ボランティアアシスタントとして共和国選手団に付き添っている。通訳や移動時の車の配置、日誌のチェックと提出など、やることは山ほどあって、多忙な毎日だ。
「選手が競技で100%の力を出し切れるようにするために、選手村では何不自由なく過ごしてもらうよう心掛けている」
松本市出身。東京朝高を卒業後、中央大学経済学部に進学した。
朝銀長野の理事長職にあるアボジからボランティアの話を持ち掛けられ、「滅多にないチャンス」と思い、引き受けた。
「軽い気持ち」で引き受けたが、気掛かりだったのは言葉。「長い間、ウリマルを話していなかったので、ちゃんと通じるかどうか不安」だった。だがそれは取り越し苦労で、ちゃんと通じた。
選手たちとウリマルで会話をすると、日本の大学に入ってからは感じることのなかった「祖国の息吹」が感じられた。「初めからこれを望んでいたのかもしれない」
競技が近づくにつれ緊張する選手をリラックスさせようと、不得手な冗談も言う。
「自分たちのサポートで選手が力を出し切り、メダルを取ってくれれば、それが一番うれしい」(道)