長野冬季五輪が開幕/共和国選手団、同胞の声援に「頑張る」
第18回冬季五輪長野大会が7日、開幕した。共和国は第16回アルベールビル大会以来、6年ぶり6度目の参加で、スピードスケート2人(女子)、ショートトラック8人(男子3人、女子5人)の計10人の選手がメダルをめざす。
南長野運動公園での開会式には、総聯中央の金守埴副議長、中央歓迎委員会委員長の崔景植商工連会長ら歓迎委委員、総聯長野県本部の崔在植委員長をはじめ県下や各地から約200人の同胞が応援に駆け付けた。
開会式では「1校1国運動」に参加した各校代表の児童らが、各国選手団の旗をモチーフにデザインされた衣装で21世紀の平和を願い歌い踊るなど多彩なイベントが披露された。
続いて各国選手団が入場。共和国選手団は寺尾関と・「1校1国運動」で共和国を応援する保科小学校の児童代表の先導で50番目に入場。旗手を務めたショートトラックのユン・チョル選手を先頭に選手団が入場すると、5万人で埋まったスタンドのあちこちで共和国旗がはためき、国旗と「D・P・R・KOREA」の文字が書かれたそろいのブルーの帽子をかぶった同胞らが「チャルハラ!(頑張れ)」と声援を送った。
26年前の札幌五輪にも共和国選手の応援に駆けつけたという金玉錦さん(松本市在住、71)は、「地元で共和国の選手を迎えて感激している。入場する選手たちを見て、ハン・ピルファ選手(スピードスケート)が活躍した札幌での感動がよみがえってきた。同胞みんなが応援しているので必ずメダルを取ってほしい」開幕式を終えたユン・チョル選手は、「応援してくれる同胞の姿が良く見えた。だいぶ緊張してきたが、それ以上に頑張ろうという気持ちがあふれてきた」と語っていた。
夢は金メダル/キム・ジョンフィ(スピードスケート)
「長野」は初めての国際舞台。13日、共和国選手団の先陣を切ってスピードスケート女子500メートルに出場する。
「同胞たちの温かい応援に応えられるよう、怯まず大胆に滑りたい」
国際舞台に多くの選手を排出している慈江道江界市に生まれ「いつかは自分も…」と世界を夢見た。
身長は160センチと小柄だが、重心の低い安定したフォームが、コーナーの強烈な遠心力を跳ね返す力強い蹴りを生む。「これを武器」に1000メートルにも出場する。
「夢は金メダル。勝ってこそ楽しい。長野で叶わなくても、これからも国際大会に出て挑戦していきたい」という強気な性格が頼もしい。(道)
全力を出しきる/キム・オクフィ(スピードスケート)
初の国際大会。何もかも違う環境で、「喜びと不安が入り交じっている」
身長は157センチ。世界ランキング上位を占めるヨーロッパ勢と比べ小柄だが「それはハンディにはならない。空気抵抗を減らす低い姿勢と俊敏なコーナーワークでわたり合える」
高等中学校1年の時、本格的にスケートに取り組んだ。遊びとは違い、トレーニングはきつかったが、やめたいと思ったことはない。「銀盤の上を細い刃に乗って思いのままに滑れる技術が、どんどん身に付くのが嬉しかった」
スピードスケート1000メートルと1500メートルに出場。「『長野』で全力を尽くして、今後もどんどん国際大会に出たい」(成)