在日朝鮮学生第43回学科別研究討論会
在日朝鮮学生第43回学科別研究討論会が12、13の両日、東京・小平市の朝鮮大学校で行われ、日本の大学に通う同胞学生と朝大生ら約1600人が参加した。
開会式の後、総聯中央の「眞求文化宣伝局長が「チュチェの新時代と在日朝鮮学生たちの任務」と題し講演し、祖国と在日朝鮮人運動の新しい時代を担う同胞青年の役割について強調した。続いて、朝大生と留学同の学生らによるシンポジウムが開かれた。
また、11分科に分かれて研究討論会が行われ、社会科学分野で41編、自然科学分野で32編の論文(朝大側は111編の中から選抜)が発表された。
2日目には、初の企画として各地の留学同組織と朝大の各学部による「学術文化祭チュチェ87」が催された。論文発表に重点を置いた従来の討論会よりも多くの学生らが積極的に参加し、互いの交流を深めることを目的に開かれた。
中でも注目を浴びたのは、朝青ファイル003「検証―光明星1号」だ。共和国の人工衛星打ち上げを認めず、マスコミを通じて社会全般に民族排他主義を広めている日本政府の不当性を徹底的に検証しようとの目的から、朝大政治経済学部の3年生らが企画した。
ほかにも「解説講座・健康と食生活」(朝大理学部)、「チェサの解説と体験コーナー」(朝大文学部)、「演劇・キムの戦争」(留学同京都)、英語弁論、芸術交流など様々な行事が催された。また、日本による過去の強制連行・「従軍慰安婦」問題を、フォトジャーナリストの伊藤孝司さんがスライド上映とともに講演した。
閉会式では、17編の論文に論文賞が授与された。