アジア大会/女子ハンドボールで銀
【バンコク発=本社記者高英民】第13回アジア競技大会に参加している共和国選手らは、14日に行われた競技で女子ハンドボールで銀メダル、卓球混合ダブルス(キム・ソンヒ、キム・ヒョニ)とボクシング48キロ級(パク・チュン)でそれぞれ銅メダルを獲得した。9日目を終えた時点での共和国のメダル獲得数は、金5、銀12、銅6となった。また、グレコローマン69キロ級に出場していた在日同胞の鄭健二(27)は4位。銅メダルを目標にしていた女子ソフトボールも、予選では勝った台湾に決勝ラウンドで敗れ、4位にとどまった。(関連記事7面)
6つの国と地域が参加した女子ハンドボールでは、9日からリーグ戦が行われた。共和国は同日の初戦で日本に快勝(26−20)、最終日にも地元タイを44−12で破るなど、4勝1敗で銀メダルを獲得。8年振りの国際大会復帰を飾った。
在日同胞の選手の中で、最もメダルが期待されたレスリングの鄭は13日の1回戦で、ウズベキスタンの選手と対戦。試合中に右足を負傷するアクシデントに見舞われ、この試合を落とした。敗者復活戦に臨んだ鄭は、台湾、日本(14日)、イラン(同)の選手に連勝。いずれも、痛みをおして勝利に執念を燃やす鄭が、相手を守勢へと追いやる展開となり、見る人に感銘を与えた。しかし、ケガの具合からしてこれ以上の試合は無理と判断、3位決定戦は棄権せざるを得なくなった。鄭選手は、「悔しさよりは、アジアの水準の高さを改めて感じた。シドニー五輪を目指して努力を続けたい」と語った。
「共和国負け」は誤審/主催者が認める
共和国選手団は、13日に行われたレスリング・グレコローマン54キロ級での共和国のカン・ヨンギュンと南朝鮮のシム・グォノとの決勝戦で、シムの勝利とした判定を不服としてアジアレスリング連盟に抗議。ビデオ判定の結果、同連盟は誤審を認め、審判の処分を検討すると回答した。
試合内容は明らかにカンが圧倒しており、試合後、「完全に共和国の勝ちだった」(日本人関係者)などの声が上がっていた。
今大会では不公正な判定が目立ち、共和国はリ・グヮンシクが敗れたボクシング57キロ級準々決勝の判定にも強く抗議している。