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総聯兵庫で「民族、団結、ハントンネ(一つの地域)運動」開始


 総聯兵庫県本部管下では1日から、分会活動の活性化を目的とした「民族、団結、ハントンネ(一つの地域)運動」が始まった。運動では、地域同胞が抱える生活上の問題を、分会を通して解決して行くことなどが課題として提起されており、来年の11月末まで1年間にわたって行われる。

 運動開始に当たり、分会長、分会委員らの集いが11月29日、神戸市中央区の東神戸朝鮮初中級学校で行われ、総聯県本部の李文伊委員長をはじめ400余人が参加した。

 同本部管下では総聯第15回全体大会以降、昨年まで8回にわたり「ウリ分会チャラン運動」を行い、分会活動の活性化に力を入れて来た。春から11月頃まで行われ、終了時に会員獲得、イベント開催など各部門で模範となった分会を表彰したりした。この間、1995年には阪神・淡路大震災が起きたこともあり、同胞らの生活は多難を極めたが、各分会長、分会委員らは運動に励みながら、地域での在日朝鮮人運動の発展に努めて来た。

 今回の「ハントンネ運動」は、この運動をさらに拡大・発展させるもの。目標は、@これまでの1.2倍の同胞とつながりを持つ A同胞らが抱える生活上の問題の解決に分会として当たる B朝鮮学校支援の運動を一層前進させる C月に一度の分会委員会を正常化させる――など。また県本部では、この運動期間に6000世帯以上の同胞宅を訪問して生活アンケートを実施し、同胞就職斡旋センターを出来るだけ早期に設立する方針を示している。

 集いで報告した李県本部委員長は、同胞との活動の幅を広げ、生活密着型への運動転換を強調した総聯第18回全体大会の決定について言及。県下の同胞のうち、総聯とつながりのある同胞が半数にも達していない現状を打開するためにも、生活に最も近い分会がより多くの同胞とつながりを持つこと、分会の活動を同胞の生活と権利を向上させる活動に転換していくことの必要性を説いた。

 討論者らも、「分会が動いてこそ同胞は集まり団結できるが、動かなければバラバラになってしまう」(崔実・総聯須磨垂水支部板宿分会分会長)などと、運動への意欲を語っていた。