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第3回足立子供フェスティバル「未来に向かって1、2、3」


 第3回足立子供フェスティバル「未来に向かって1、2、3(ハナ・トゥル・セッ)」が11月29日、東京・足立区の東京朝鮮第4初中級学校体育館で開かれた。会場には0〜6歳までの子供たちと父母ら300余人が訪れ、ともに楽しい1日を過ごした。フェスティバルは、朝鮮学校への生徒受け入れ運動の一環として2年前から行われているもの。また、子育て真っ最中の若いオモニたちが互いに交流する場を設けることで、オモニ同士の親交を深めていこうとの目的もある。女性同盟東京・足立支部管下のオモニらで作る実行委員会が主催した。(琴)

 オモニたちの手で華やかに飾り付けられた舞台ではまず、金剛山歌劇団による「仮面の舞」と「人形の踊り」が披露された。

 続いて子供たちに大人気のテレビキャラクター、ポケットモンスターのぬいぐるみショーが始まると会場は大いに沸いた。朝青員扮するピカチュウが、「アンニョンハシムニカ」「アボジ」「オモニ」など、簡単なウリマルを教えると、子供たちは大喜び。一生懸命口真似をしてウリマルを覚えようとする子供らの姿に、オモニらも思わず目を細めていた。

 会場には、東京第4初中の初級部低学年生徒らの絵画の展示や、バルーン(風船)工作、滑り台など、各種遊びのコーナーが設けられていた。中でも、可愛らしいチョゴリの貸衣装を多数取り揃えての記念写真コーナーが人気で、お化粧を施してお澄ましする我が子の姿に父母らも満足気な様子だった。

 また今回は初めて、実行委員らのアイデアで、子供たちだけではなく、若いオモニたち向けのコーナーも設けられた。

 ティールームは、コーヒーを片手に子育ての話しに花を咲かせるオモニらで賑わっていた。同胞看護婦による「児童心理学・子供の育児相談室」やキムチ漬けの実演コーナーも好評で、いずれも人だかりができていた。

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 実行委員会メンバーのほとんどが仕事を持っているにも関わらず、約1ヵ月間、同胞宅を訪ねて回り、参加を呼びかけてきた。同時に準備もすべて手作りで進め、前日は夜11時までかかって会場を華やかに飾り付けた。

 実行委員長の李和子・女性同盟足立支部子女教育部長兼同校オモニ会会長(41)は「楽な仕事ではなかったが、ウリハッキョの生徒を増やすことにつながると思い、みんなで頑張ってきた。そうした努力が実ったのか、フェスティバルにはたくさんの人が来てくれた。とても嬉しい」と話していた。

 5人の子供を連れてきていた卞朱美(30)さんは、「キムチの実演はとても参考になった。今後もぜひ続けて欲しい」と話し、卞さんの姑の高順姫さん(59)も「こうした催しなら若いオモニも集まりやすいと思う。子供と大人が一緒に楽しめてとても良い」と語っていた。

 実行委員を務めた女性同盟足立支部の沈裕子組織部長(39)は、「過去2回のフェスティバルを通じて、これまで同胞社会と繋がりの薄かったオモニたちとたくさん出会うことができ、その影響からか来年の新入生は今年より増えそうだ。今回も、ふだんあまり総聯の行事に顔を出さない若い同胞も含めてたくさんの人が来ていて、大成功だったと思う。フェスティバルが生徒受け入れ運動に少しでも寄与できれば嬉しい」と笑顔で語っていた。