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視点


 日本のスポーツ界は今年「横浜イヤー」。元旦の大学駅伝での神奈川大優勝に始まり、高校野球では横浜高校が春夏連覇、プロ野球は横浜ベイスターズが日本1になった。

 ところで在日同胞社会では「大阪イヤー」と言えるほど大阪勢の活躍が目立った。まず、大阪朝高の白永鉄選手が高校ボクシング選抜大会で見事優勝、朝高生初の「全国制覇者」となった。全国高校サッカー予選でも大阪朝高が準決勝に進む健闘ぶり。共和国創建50周年記念在日朝鮮人中央体育大会では高級部で大阪朝高が、中級部で東大阪中級がそれぞれ総合優勝した。

 そのフィニッシュを飾るはずだったのが大阪朝高ラグビー部。第78回全国高校ラグビー大会の大阪府予選第1地区決勝で、啓光学園と対戦した。3000人の大応援団を背にした大阪朝高は、果敢にタックルを決め、敵陣にいることの方が多かった。

 だが結果は0−59の完敗。8年連続全国出場校、しかも全国優勝の経験もある強豪・啓光相手に歯が立たなかった。

 「精一杯やったから悔いはない」と生徒たちは一様に語る。全国大会への挑戦が認められてから、わずか5年目で決勝に進出したこと自体快挙だ。

 昨年、全国サッカー地方予選で東京朝高が決勝戦で惜敗したのに続き、今回も後一歩で全国に及ばなかった。だが、朝高の実力は見る見る上がっている。来年こそは全国にまで突き進んでほしい。(聖)