「従軍慰安婦」問題/北京で北と南、日本女性3者会合
「『従軍慰安婦』問題と女性の人権に関する北と南、日本女性の3者会合」が9〜11日、中国・北京で開かれた。会合には、アジア女性と連帯する朝鮮女性協会の李清日会長を団長とする北側代表団、挺身隊問題対策協議会の尹貞玉共同代表を団長とする南側代表団、朝鮮女性と連帯する日本婦人連絡会の清水澄子代表(参議院議員)を団長とする日本側代表団が参加した。
会合では「『従軍慰安婦』問題と女性の人権」をテーマに、各代表団による報告と討論が行われた。
報告者と討論者は、日本が多くの女性を強制や懐柔の方法で拉致して戦場へ連行し、日本軍の性奴隷として精神と肉体を踏みにじったうえに殺害した問題が、1日も早く解決されなければならないと強調した。
また、「従軍慰安婦」犯罪に対する国家的是認と謝罪、賠償を回避しようと動いている日本政府の立場と態度を厳しく非難し、日本政府が過去の清算をきちんと行うよう強く訴えた。
会合に参加した北と南、日本の民間団体は、これからも連係を保ち、互いに運動の状況や情報を交換し合いながら、共通の行動を取れる時には随時連絡し、共通の行動をしていくことで合意した。
会合では、日本政府に対する申し入れと国連人権委員会に送る手紙がそれぞれ採択された。また、元「従軍慰安婦」の郭錦女さんと在朝日本人女性の康清麗さんが発言した。
会合に参加した朝鮮女性と連帯する日本婦人連絡会の小川ルミ子事務局長は、「『従軍慰安婦』問題の当事者である北と南の考え方や意見を率直に受け止めることができたし、国際世論にアピールする良いきっかけになった。大事なのは被害者が納得できる形での解決であり、それは被害者の尊厳を回復できるものでなければならない。これからも関係者と具体的な運動を協議し、問題解決に努めたい」と語った。