CGSが朝鮮語入力ソフト新製品開発
在日本朝鮮信用組合の関連ソフト開発会社である株式会社CGS(東京・世田谷区)が朝鮮コンピューターセンター(平壌)と技術提携し、朝鮮語入力システム「WINK98 Ver4.0」と朝鮮文字認識ソフト「WINK OCR Ver2.0」を新たに開発した。これらの製品は9月30日〜10月3日、千葉の幕張メッセで開かれたアジア最大のパソコン総合展覧会「ワールドPCエキスポ98」に出品された。販売は31日からの予定。
CGSは朝鮮コンピューターセンターと技術合作して96年に「WINK95」を開発し、日本語版の「Windows95/98上で朝鮮語を入力できる環境を提供、好評を博してきた。
今回発表された「Ver4.0」はインターネットに対応し、朝鮮語ホームページの表示はもちろん、電子メールやネット検索での入力など、インターネット利用における朝鮮語環境も提供できるようになった。また「文字化け」も解消するなど、より簡単に快適に使えるよう改良された。さらにモバイルパソコン用の基本ソフト「Windows CE2.0」に対応した朝鮮語入力ソフトを初めて装備。モバイルパソコンでも朝鮮語が使えるようになった。
一方、「WINK OCR」は、朝鮮語の活字原稿をスキャナーで読み取り文字認識をする。文字認識をした後にはワープロソフトを使ってワープロで打った文章同様簡単に修正、編集が可能で、インターネットのホームページにも転用できる。
「WINK OCR」は設定を変えれば日本語、英語も認識できるマルチリンガルOCRソフトで、在日同胞の言語環境のニーズを十分にカバー。CGSでは「報告書、論文などの作成やデータベース作りのために新聞、雑誌や各種資料を整理する作業がはるかに効率よくなる。学生や研究者、ビジネスマンにとって、情報収集の力強い武器となるだろう」と話している。
問い合わせは株式会社CGS TEL 03−5486−5171まで。