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共和国創建50周年記念/各地で多彩なイベント


 建国50周年を祝う多彩な催しが引き続き各地で開かれている。10日には群馬同胞大野遊会「ウリ・ウリフェスタ」が、4日には福岡同胞大運動会「私たちの未来を応援します」が行われ、いずれも幅広い各世代の同胞が集い賑わった。

 

群馬

同胞大野遊会

 共和国創建50周年と朝銀群馬創立35周年を祝う群馬同胞大野遊会「ウリ・ウリフェスタ」(10日、群馬朝鮮初中級学校、主催=同実行委、後援=群馬県、前橋市、上毛新聞、群馬テレビ、日朝友好連帯群馬県民会議)には、総聯群馬県本部の田成培委員長をはじめとする同胞と日本市民ら600余人が訪れた。

 実行委では、「ウリ民族、ウリ同胞、ウリ学生、ウリ朝銀」を合い言葉に、9月には同胞文化芸術祝典も開いて地域サークル活動の活性化に努めるとともに、チラシ作成や広告集めなどの準備に奔走してきた。

 打ち上げ花火のオープニングセレモニーに続きステージでは、北関東朝鮮歌舞団などによる朝鮮舞踊や歌などが次々と披露された。

 好評だったのは、県下の朝青員と朝銀職員、群馬初中の教員、初級部1年の生徒らが出演したチョゴリファッションショー。純白のウェディングチョゴリや個性豊かなドレスチョゴリを着た出演者に、観客席からは「可愛い」「綺麗」などの歓声が上がった。

 この日一番の盛り上がりを見せたのは、北関東朝鮮歌舞団による民謡メドレーだった。軽快なチャンダンのリズムが鳴り響くと、客席にいた同胞もステージ前に押し寄せ、踊りの輪の中に加わった。

 会場には、共和国での人々の暮らしを紹介した写真展と生徒らによる美術展、各種オリニノリ(子供の遊び)コーナー、焼鳥、キムチ、チヂムなどの各種模擬店が設けられ、終始賑わいを見せていた。

 また、デジタルビデオカメラなどが当たる大抽選会も行われた。特賞が30万円の旅行クーポン券とあって、当選番号が発表されるたび、同胞らは一喜一憂の表情を見せていた。

 子供と一緒にイベントを楽しんでいた朴英守さん(38)は「日頃あまり顔を見せない同胞もたくさん来ていて、会場に一歩足を踏み入れた時からいつもの記念行事とは違う雰囲気を感じた。1世から5世までの同胞らがたくさん集い楽しむ姿を見ると、やはり嬉しい」と語っていた。

 会場には、群馬初中の卒業生も多数参加していた。9月に校舎の改築工事が完了し、装いを新たにした学校で初めて行われた大々的な催しに卒業生らは感慨深けだった。オリニノリコーナーを担当していた金美純さん(21)は「群馬初中を卒業して6年経つが、こんなに立派になったウリハッキョで同胞が一つになって祝えることはとても嬉しい。ウリハッキョは私たちみんなの財産。代を継いで守っていかなければと改めて思った」と話していた。

 ギターの弾き語りで友情出演した、日本音楽協議会群馬支部の田中路男さん(43)は「この様な催しに参加できるのは滅多にない貴重な経験で、とても楽しく過ごせた。お互い近くにいるのだから、近隣の日本人ももっと参加して、触れ合う機会をたくさん作れたらいいと思う」と話した。

 

福岡

同胞大運動会

 共和国創建50周年記念福岡同胞大運動会「私たちの未来を応援します」(4日、九州朝鮮高級学校)には、総聯福岡県本部の鄭泰文委員長をはじめ同胞と県下の朝鮮学校生徒ら3000余人が参加した。

 小倉朝鮮幼稚園、北九州初中、福岡初中、筑豊初中、九州高級学校の生徒らによる徒競走や騎馬戦(中級部男子)などの競技が行われ、わが子の活躍に声援を送る父母らで会場は大いに沸いた。

 昼食時間をはさんで、運動会の午後の部は、「共和国創建50周年を熱く祝います」と題した県下全朝鮮学校生徒らによるマスゲームで始まった。

 この日一番の注目を集めたのは、支部対抗の綱引き競技。男女それぞれ5人の代表による混合チームが互いの腕力を競い合った。同胞らも地元の選手に惜しみない声援を送った。

 会場には、オリニノリコーナーや朝鮮料理などの各種模擬店も設置され、終始和気あいあいとした雰囲気に包まれていた。

 八幡地域青商会の廉吉星会長(40)は「厳しい情勢のもと、生徒らの一所懸命な姿が同胞らの励みになる。今後も、青商会会員らが中心となって、この様なイベントを積極的に企画していきたい」と語っていた。

 女性同盟戸畑支部の鄭繁子委員長(57)は「みんながイベントを楽しむ姿を見てとても良かったと思った。競技を通じて総聯と同胞の団結力の強さ、民族教育の素晴らしさを感じた」と話していた。