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大阪で祖国の平和統一と宣教に関するキリスト教徒第6回会議


 「祖国の平和統一と宣教に関するキリスト教徒第6回大阪会議」が8〜10日の3日間、大阪市生野区の「在日大韓キリスト教会」大阪教会で催された。

 「21世紀の文明史的転換とわが民族共同体の未来」というテーマで行われた同会議には、朝鮮キリスト教徒連盟代表団、「キリスト教大韓監理会」、「キリスト教大韓聖潔教会」、「大韓キリスト教長老会」、「韓国キリスト教長老会」、「在日大韓キリスト教会」の代表、海外在住のキリスト教徒ら160余人が参加した。

 会議では、朝鮮キリスト教徒連盟中央委員会委員長の康永燮牧師や南朝鮮の牧師ら3人が講演した。

 康牧師は、西暦2000年を見据えた今世紀末に至ってもなお、分断状態が続いているというのが、今日の祖国の現実だと述べ、統一していない祖国を新しい世代に引き継いではならず、自分たちの代で必ず統一を成し遂げなければならないと語った。

 また、祖国統一の問題は全国的規模で民族の自主性を回復する問題であり、真に民族の運命を案じ、統一を願うならば、外勢依存ではなく民族自主の道に進まなければならないと指摘。北と南が互いに異なる思想と制度の存在を認めることで団結を成し遂げ、共存、共栄、共利を図って統一の道を共に切り開いていこうと強調した。

 そして、祖国の統一と朝鮮半島の恒久的な平和を成し遂げる秘訣は、北と南、海外のすべての同胞が全民族大団結を成し遂げることにあり、全民族大団結こそが祖国統一だと述べた。

 会議では討論も行われ、また決議文が採択された。決議文では、@分断構造固着化の危機に瀕する中、朝鮮半島の平和統一運動はみなが平和に共存するうえで不可欠である A自主、平和、民族大団結、愛国愛族の精神に基づいた民族の平和統一を成し遂げ、統一の障害と難関を克服するために北と南、海外のキリスト教徒が団結を追求する B平和統一運動が互いに平等な交流、協力になるよう、朝鮮半島で平和統一のためのキリスト教集会を開く C民族の団結と祖国の平和統一を実現するため、南北関係を信頼と和解の関係に転換させるよう求める――ことが提起された。

 参加者らは、北と南、海外のすべてのキリスト教徒が統一を成し遂げるための宣教活動を積極的に繰り広げようと語った。