人工衛星「光明星1号」、共和国上空通過/各地で肉眼で確認
共和国が8月31日に打ち上げた初の人工衛星「光明星1号」は、9月13日午前8時24分から11時17分の間(平壌時間)に地球を100周して共和国上空を通過したのに続いて、10月3日と4日の早朝に再び共和国上空を通過した。労働新聞社編集局には、「光明星1号」を肉眼で確認した平壌市、南浦市、海州市など全国各地の多数の目撃者から電話が寄せられた。彼らは一様に、人工衛星を100%国産技術で開発し打ち上げに成功した朝鮮民族としての誇りと自負心、経済を発展させ強盛大国を築くための明日への確信を得た自らの心情を語った。彼らの喜びの声など詳細を伝えた労働新聞6日付の記事を紹介する。
3日早朝、平壌市内の党創建記念塔の前には多くの人々が集まり、「光明星1号」の通過を目撃し歓声をあげた。
化学工業省のハン・テクソンさんは、「大国ではない共和国が、大国と肩を並べて宇宙開発国の仲間入りを果たし、地球を眺められるようになったと思うと胸が熱くなる。遠からず空には、星の数ほどの『光明星』が打ち上げられると確信する」と語る。
また「光明星1号」打ち上げの報を聞き、衛星の歌の歌詞を書いたという鉄道省大衆文化会館館長のチョン・ビョンソクさんは、「光明星1号」を見た瞬間、喜びを表現した自作の詩を詠んだという。
南浦市でも、多くの人々が「光明星1号」を目撃した。
南浦市港口区域漢頭洞に住む退役軍人のキム・ビョンソルさんは、「『光明星1号』を直接見ると、祖国の強大な威力、潜在力に対する自負心が増してきた」と話す。
「過去、農機具ひとつもつくれなかった共和国が多段式ロケットで人工衛星を打ち上げ、宇宙開発の道に入ったことは、5000年の民族史における奇跡であり、人類史にも記録される出来事だ。100%われわれの技術、力で打ち上げたことは、自立的民族経済の限りない威力と潜在力が生んだ産物だ」と興奮した様子で語った。
南浦電極工場指導員のパク・ジンギュさん一家は家族全員で、「光明星1号」を観察した。
「日本政府は未だに人工衛星打ち上げに対して弾道ミサイル実験などと騒いでいるが、彼らにはっきり言っておきたい。わが家の子供たちも自分の目で(衛星を)探して見て歓声をあげた。われわれの衛星は宇宙を回っている」とパクさんは強調した。
一方、海州第一高等中学校図書室長のハン・ボクマンさん、その息子と2人の娘、それに黄南工業大学教員のキム・ミョンジュンさん、海州市烟下洞4人民班に住む退役軍人のリ・グンチョルさんをはじめ海州市内の多くの人々からも、「光明星1号」を見て感激したという電話がかかってきた。
「光明星1号」が肉眼で見えると知った人々は、西側に目を向け、「あっ」と声を漏らしながら衛星を見たという。そして「光明星1号」は、海側のソルレ山と南山の間を通って東側へと消えていった。(朝鮮通信)