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総聯中央委員会第17期第5回会議 許宗萬責任副議長の報告(要旨)


 総聯中央委員会第17期第5回会議で行った許宗萬責任副議長の報告「歴史的な今年に総聯組織を強化し、全同胞的な愛国愛族運動を力強く繰り広げ、総聯第18回全体大会を輝かしい活動成果で迎えることについて」は要旨次のとおり。

◇◇

 中央委員の皆さん!

 われわれは、敬愛する金正日書記を朝鮮労働党総書記に推戴した大きな栄光を胸に初めて迎えた新年、チュチェ87年の年始に、総聯中央委員会第17期第5回会議を開くこととなった。

 今年は、在日同胞が全民族とともに総書記を偉大な領袖として高く戴いていくチュチェの新時代の最初の年であり、金日成主席が創建し金正日総書記が指導する栄えある祖国、朝鮮民主主義人民共和国創建50周年を記念する喜ばしい歴史的な年である。

 意義深い今年、われわれ総聯は第18回全体大会を開くことになった。

 われわれは今年、総聯を共和国の海外公民団体として一層強化発展させ、在日朝鮮人運動で金正日時代を輝かせる勝利の前途を確固と切り開いていかなければならない。

 本中央委員会の目的は、総書記の高い志を胸に、総聯組織を強化し、全同胞的な愛国愛族運動を力強く繰り広げ、総聯第18回全体大会を高い愛国的熱意と輝かしい活動成果で迎え、在日朝鮮人運動の発展で画期的な契機を作り出すことにある。

 中央委員の皆さん!

 昨年10月、金正日書記が朝鮮労働党総書記に高く推戴されたことは、チュチェ偉業の継承完成のためのたたかいで新しい時代が始まった歴史的な出来事であった。

 金正日時代は、総書記の思想と理念で前進して、総書記の意志で勝利し、総書記の政治で花咲くチュチェ偉業の一大全盛期である。

 また朝鮮人民は、国の統一偉業を成し遂げて民族復興の新時代を迎えるであろう。

 総書記は新年を迎えたその日に錦繍山記念宮殿を訪れ、金日成主席に敬虔な心情であいさつし、その足で朝鮮人民軍軍部隊を現地指導して指導の一歩を踏み出した。

 とくに総書記は、今年を朝鮮式社会主義の決定的勝利の年として輝かせる遠大な構想と確固たる意志を抱き、全党、全軍、全人民を、「苦難の行軍」で発揮した不屈の革命精神と気迫で「最後の勝利をめざす強行軍」へと力強く奮い立たせた。

 総書記が祖国の運命、社会主義の運命を一身に受け止め、陣頭で導いた「苦難の行軍」の過程で、朝鮮式社会主義の政治軍事的威力は十分に強化された。

 そして、最も苦しい試練の峠を克服し、社会主義建設で大きな前進と飛躍の突破口が切り開かれ、新たな勝利のためのしっかりとした土台が築かれた。

 祖国人民は年初から決起大会を開いて立ち上がり、電力、石炭、金属工業と鉄道、農業をはじめ社会主義建設のすべての部門で、全国各地の工場、企業所と農場で連日、労働成果をあげている。

 祖国人民は国の経済問題を決定的に解決し、人民生活を向上させるうえで今年を、必ず英雄的勝利の年、新たな飛躍の年として輝かせるであろう。

 また総書記の指導のもと、祖国統一の決定的局面が切り開かれ、朝米、朝・日関係をはじめ国際環境でも大きな前進が成し遂げられ、新時代の確固とした展望が開かれるであろう。

 

祖国の人民と足並み揃え

 皆さん!

 歴史的な今年、金正日総書記が総聯に希望することは、祖国人民の「最後の勝利をめざす強行軍」に足並みを揃えて、活動家と同胞を力強い前進運動に総動員し、民族的愛国運動で画期的な転換と新たな高い発展段階を成し遂げることである。

 総聯と在日同胞は長い歳月、金正日総書記が導くチュチェの道、愛国の道で、祖国が試練を経る時にともに試練を経て、常に祖国の人民と歩みをともにしてきた。

 とくに今年は、在日朝鮮人運動で金正日時代を輝かせる新たな歴史の最初の年である。

 今年は、祖国の人民の総進軍と足並みを揃え、総聯を総書記に忠実な組織として一層強化発展させ、総書記の思想と指導に従い、在日朝鮮人運動で新時代を創造する総聯組織の愛国的気質を誇示する力強い前進の年、意義あるたたかいの年である。

 しかし、われわれは今年の愛国活動を、平坦で平穏な道ではなく内外反動の一層強まる反共和国、反総聯謀略策動と、重なる難関を乗り越えて遂行していかなければならない。

 祖国人民が「苦難の行軍」を繰り広げてきたここ数年間は、総聯と在日同胞にとっても、総聯結成以来かつてなかった厳しい試練を不屈の信念と闘志で乗り越えたたたかいの日々であった。

 とくにわれわれは、総書記が送ってくれた書簡「在日朝鮮人運動を新たな高い段階へと発展させるために」を主体的な在日朝鮮人運動の綱領、愛国愛族の旗印として、総聯組織と愛国運動の新たな転換的発展の道を力強く歩んできた。

 この過程で、活動家と同胞の中には、総書記がいれば必ず勝利するという愛国の信念がしっかりと根付いた。

 また、総書記の教えを貫き、総聯の支部と分会をより活性化させただけでなく活動家と熱誠者が同胞の中に深く入り、広範な同胞を結集させた。

 商工会は総聯の基本大衆であり、在日朝鮮人運動の主力である商工人との活動で自らの役割を一層高めたし、女性同盟も若い女性との活動の幅を広げ、祖国と次代のための数多くの成果で、同盟結成50周年を誇らしく飾った。

 朝青は組織をよりしっかりとかためて、熱誠者を増やし、多様な運動に多くの同胞青年を網羅した。また新たに結成された青商会が組織体系を整え斬新な活動を繰り広げることで、新しい世代の団体が同胞社会と愛国活動の主役としての役割をより高めることになった。

 これらは民族的愛国運動で新たな転換と高い発展を成し遂げさせる貴重な土台である。

 われわれは、すでに築き上げた土台に基づいてあらゆる難関を乗り越えていく主動的なたたかいで、今年を必ず、画期的な転換の年、意義ある飛躍の年として輝かせなければならない。

 5月24日、総書記が総聯結成40周年に際し総聯と在日同胞に、書簡「在日朝鮮人運動を新たな高い段階へと発展させるために」を送ってから3周年を迎える。

 とくに今年開かれる総聯第18回全体大会は、金正日書記を朝鮮労働党総書記に高く戴いて初めて開く栄光の大会、歴史的な大会となる。

 すべての活動家と在日同胞を、今年の意義ある愛国活動へと力強く奮い立たせ、総聯第18回全体大会を大きな活動成果で迎えなければならない。

 そして、朝鮮民主主義人民共和国創建50周年を目指し、全同胞的な愛国愛族運動をより大きく発展させなければならない。

 

全同胞あげて「100日間運動」

21世紀への新道標を

 中央委員の皆さん!

 総書記は今年、総聯と在日同胞に、共和国中央人民委員会の新年の祝電を送るようにし、われわれを力強い前進と新たな勝利へと鼓舞した。

 われわれは、総書記の高い志を掲げ、すべての活動家と愛国的同胞を、「最後の勝利をめざす強行軍」を繰り広げている祖国人民の総進軍に合わせ、総聯の愛国運動で画期的な転換と新たな高い発展段階を成し遂げるための力強い前進運動へと、一斉に呼び起こさなければならない。

 とくに、総聯第18回全体大会で、総書記の書簡「在日朝鮮人運動を新たな高い段階へと発展させるために」を全面的に貫徹し、金正日世紀に輝く21世紀へと向かう在日朝鮮人運動の画期的な新たな道標を作らなければならない。

 総聯中央は、今年の高い要求と激変する情勢に合わせ、総聯活動家と熱誠者、愛国的同胞たちの総動員態勢で、2月10日から「100日間運動」を力強く展開することを提起する。

 「100日間運動」の目的は、主導権を握り、大胆な攻撃戦を繰り広げてすべての難関を克服し、総聯の愛国力量を質、量的に一層拡大強化して、総聯第18回全体大会を、全ての活動家と在日同胞らの高い愛国的熱意と輝かしい活動成果で迎えようというところにある。

 「100日間運動」の中心は、総聯と在日朝鮮人運動の主人公である同胞たちを、総書記の思想と領導に従う頼もしい主体的な愛国力量として、総聯を同胞たちの中に深く根ざした大衆的組織として、一層強く固めるところにある。

 そのために「100日間運動」では、同胞生活と愛国事業の基本単位である総聯支部を強化し、支部を拠点に、広範な同胞を網羅した大衆的運動を活発に展開し、とくに新しい世代の同胞たちが総聯愛国事業の主役として立ち上がるよう力を注がなければならない。

 われわれは、本中央委員会の名で、すべての活動家と同胞たちが「総聯第18回全体大会を高い愛国的熱意と輝かしい活動成果で迎えよう!」という愛国のスローガン、前進のスローガンを高く掲げて「100日間運動」に立ち上がるよう熱く呼びかける。

 

共和国公民の誇り

 「100日間運動」では、まず、同胞たちが総書記を偉大な領袖として高く戴く共和国の海外公民としての民族的な誇りと自負心を持って、愛国運動に力強く立ち上がるようにする思想的活動を集中的に行わなければならない。

 何よりも、同胞たちの中で、総書記の偉大性に対する解説活動をいっそう深く、幅広く展開しなければならない。

 組織があり、活動家と熱誠者が活動するあらゆる場所で、総書記の偉大性を伝える講演、ビデオ、座談会、訪問談話活動を積極的に組織し、新世代をはじめとする広範な同胞を網羅しなければならない。

 とくに、運動期間に迎える2月の誕生節と4月の太陽節に広範な同胞を網羅して、彼らが、金日成主席を永遠に戴き、総書記を限りなく慕うようにしなければならない。

 同胞たちが高い民族的誇りと自負心を持つようにするためにはまた、民族性を守り、民族の心を持って生きていくよう、力を注がなければならない。

 重要なのは、母国の言葉と文字、歴史と文化を学ぶ活動と文化・体育活動を、大衆運動に発展させることだ。

 「青春大学」、「文化教室」をより良く多く作り、「1つの分会に1つのサークル作り運動」、「われわれの歌、われわれのチャンダン、われわれの踊りを学ぶ運動」など、大衆文化体育活動を活発に展開し、同胞たちが民族的な素養と情緒を持って民族的な楽観と自信にあふれ、愛国活動に参加するようにしなければならない。

 すべての支部と分会、各団体と学校などでは、共和国創建50周年を記念する民族文化体育祝典に向け、大衆的な民族文化運動を斬新に企画し、総聯同胞だけでなく、民団、未組織の同胞たちも幅広く網羅しなければならない。

 同胞社会で民族性を守り、愛国愛族の代をしっかり受け継ぐうえで最も重要なのは、民族教育だ。

 とくに、同胞子女を朝鮮学校に受け入れる活動を推し進め、生徒数を増やして4月の入学式を迎えなければならない。

 民族性を固守していくためには、同胞たちを同化と帰化の道へと導く反民族的、反同胞的な策動に徹底的に反対しなければならない。

 1月22日、東京で学者、作家、芸術家、体育家、宗教家など同胞有志が発起人となり、「在日同胞の民族性を守るための会議」が、思想・信条と団体・所属の差異を超越した各界各層の同胞の参加のもと、初めて行われた。

 会議では、こんにち同胞社会で民族性が薄れていく胸の痛い現実を前に、民族的良心のある人ならばこれを黙認することはできないという一致した意思で、全ての在日同胞が民族性を守る社会的運動に立ち上がるよう呼びかけた。

 南朝鮮当局の指図のもと、民団中央が推し進めている反民族的な「参政権獲得運動」の犯罪的本質を徹底的に暴露し糾弾する世論を大きく呼び起こし、これを破たんさせなければならない。

 

企業、生活、権利守る

 次に、「100日間運動」期間にわれわれは、同胞商工人の企業を守り、同胞の生活と権利を擁護する活動にもっと力を注がなければならない。

 生活と権利を擁護するのは、総聯の基本任務であるばかりでなく、こんにちの厳しく複雑な経済環境と現実、同胞生活の切迫した要求からくる緊急の課題だ。 今、日本では、第2次世界大戦後、かつてなく深刻かつ長期的な経済不況が続いており、都市銀行、証券会社など金融機関が連続して破産し、大きな金融不安が起こっている。

 日本の経済不況と金融不安は、商工人にも大きな影響を与えている。

 同胞に対する日本当局の税金攻勢と企業権の侵害、各種規制と差別により、同胞商工人の企業活動は一層厳しくなっている。

 総聯の各機関と経済団体が、同胞商工人の要求と指向が多様化した環境に合わせて人材、経営情報、資金など同胞企業の切実な問題を解決するよう後押しし、当面、3月の税金申告を円滑に推進するよう力を注がなければならない。

 こんにち、朝銀信用組合を強化発展させる問題は、同胞企業を守り、経営活動を援助し、同胞生活に奉仕するうえで、かつてなく重要な問題として提起されている。

 朝銀信用組合は、こんにち、同胞商工人が不景気の中で経ている苦労と、厳しくなる経営を助けることを重要な任務として、全役職員が団結して組合員と同胞たちに徹底的に服務していかなければならない。

 総聯中央は、商工人をはじめ広範な同胞たちと全組織の力を合わせて、大衆的な一大預金運動を「100日間運動」の重要な目標の1つに掲げて力強く展開することを提起する。

 これとともに、同胞生活相談体系を支部ごとに整然と立て、全ての活動家が同胞生活相談員となって活動し、ここに専門家、知識人が加わって、同胞に具体的な実益を与えなければならない。

 同胞高齢者の面倒を見、同胞の就職を斡旋し、民族結婚を実現させるなど、切実な生活上の問題を解決するために奉仕する活動と、金剛保険事業、朝鮮学校に対する教育助成金の増額をはじめ教育権利の拡大のための活動を力強く推進しなければならない。

 

支部強化、分会活性化

 次に、総聯支部を強化し、分会を活性化し、階層別団体の基層組織の機能と役割を決定的に高めなければならない。

 支部が同胞地域社会を導く主体としての役割を果たしてこそ、分会を活性化させ、総聯の母体を同胞生活密着型へと整え、組織の幅、大衆運動の幅をさらに拡大することができる。

 われわれは総聯第18回全体大会に向けて支部活動家の隊列を固めるために力を注ぎ、中央と本部単位のすべての機関と活動家が支部の活動を助けることによって、総聯の全般的な組織体系と活動体系を支部を中心に整えなければならない。

 全ての大衆団体も組織を決定的に強化し、同胞たちとの活動を特色があり、そしてより幅広く行わなければならない。

 とくに朝青、女性同盟、青商会は、大衆の中核を強化し、新しい世代の同胞青年と女性らの特性に沿った各種大衆運動に幅広く網羅しなければならない。

 「100日間運動」で一貫して求められる問題は、同胞と直接会い、同胞に奉仕し、同胞の団結を強めて、同胞が愛国運動に主人公として参加するようにすることであり、その基本方途は同胞の中に入ることである。

 活動家が同胞の中に深く入ってこそ、同胞は総聯組織を支持して信頼し、組織の周りに団結して愛国の熱意と知恵、創造力を発揮する。

 同胞と会えば勝つという真理を体得させてくれた昨年の「同胞訪問、奉仕、団結 3ヵ月運動」の貴重な経験と教訓を生かし、「100日間運動」期間に同胞の中に入る体系を完成させ、その活動を習性化、生活化しなければならない。

 総聯第18回全体大会までに大胆な目標を掲げて同胞訪問運動を力強く推し進め、会員と盟員数、会費と盟費数、朝鮮新報と「イオ」などの出版物の読者数を質、量的に拡大しなければならない。

 

統一の決定的局面を

 次にわれわれは「100日間運動」で、祖国と民族のための愛国活動を遂行しなければならない。

 われわれは共和国創建50周年を迎える今年、同胞らの愛国的熱意をより大きく呼び起こし、祖国の社会主義建設と人民生活向上に貢献するための活動を大衆的な愛国運動として繰り広げなければならない。

 われわれは今年を祖国統一で決定的な局面を切り開く歴史的な年にするための、全民族的偉業に各界各層の在日同胞を力強く組織動員しなければならない。

 とくに民団同胞の中に積極的に入って祖国統一のための3大憲章を解説する活動を行わなければならない。

 同時に、有利な国際環境に対する信念をもって、朝・日親善のための活動を大衆的に行い、朝・日関係改善に大きく寄与しなければならない。

 すべての活動家は歴史の新時代、新たな転換の時期に総聯と在日朝鮮人運動の責任を負っているという使命感、いかなる難関の前にも絶対にひるまない姿勢と闘志、いかなる試練にも屈しない決意で、総書記を領袖に戴いた総聯の活動家としての栄誉をあますところなく発揮しなければならない。