共和国の担当者に聞く/経済建設に最大の力
活性化させ、生活向上へ
【平壌発=本社韓東賢】 「経済建設はわれわれが新年に最大限に力を注ぐべき主な戦線である」。新年の国家活動の指針ともいえる労働新聞、朝鮮人民軍両紙の1日付共同社説は、こう指摘しながら、食糧問題解決の要である農業、国の基幹産業である石炭工業、電力工業と鉄道運輸、金属工業の水準を徹底的に向上させて経済を活性化し、軽工業、国土管理にも力を注ぐべきだと強調した。各分野の担当者に話を聞いた。
農業/食料問題解決に重点
農業委員会 チェ・サンヒョク副委員長
まず品種改良を通じて収穫を高める緑色革命を推進していく。原則は肥料を少なく使いながらも成長の早い品種を作ることだ。とくに2毛作に合った品種作りに力を入れていく。また2毛作を大々的に本格導入する。それに伴い大成苗による新たな水稲栽培法を実施した地域を昨年の2倍以上の地域に拡大する。
石炭/採炭場数増し増産へ
石炭工業部 キム・ジョングン副部長
まず平安南道・北倉地区にある3つの炭鉱で石炭生産を増やす。そして北倉火力発電連合企業所に石炭を円滑に供給し、安定した発電を保障する。そのために同地区の採炭場の数を、現在の60から89に増やす。石炭生産を全国的に1日8〜10万トンに高めれば経済問題は基本的に解決しよう。
電力/300万キロワット水準で基本的に解決
電力工業部 チュ・ドンイル副部長
北倉火力発電連合企業所では50万キロワット水準で発電している。2月中旬にボイラーを5基増やして100万キロワットを達成するつもりだ。他の火力発電所の水準も高めて150万キロワットにしたい。雪が解ければ水力発電も回復する。5月中には150万キロワット水準に上げ、火力、水力の合計を300万キロワットにすれば、電力問題は基本的に解決する。
鉄道/手段整え正常運行を
鉄道部 キム・ヨンサン参謀長
共同社説は、鉄道運輸部門では鉄道の物質技術的土台を築き、輸送計画を綿密に立てて鉄道運行を正常化すべきだと指摘した。そのために機関車、貨車、客車などの運送手段と線路、送電設備、指揮系統の通信設備などの装備を整えていきたい。
貨物輸送は昨年の輸送実績の2.4倍を目標にしている。
金属/茂山の鉱石を金策で製鉄
金属工業部 チェ・スンフン副部長
鉄鋼材生産は経済復興の中心課題だ。北部地方の咸鏡北道には共和国最大の鉄鉱産地である茂山鉱山連合企業所と金策製鉄連合企業所がある。茂山で取れた鉄鉱石を金策で製鉄する。今年に入り、金策製鉄連合企業所を軌道に乗せることのできる原料、資材が蓄積され、潜在力を生かすための準備が整いつつある。
国土管理/総動員で山林造成を
国土環境保護部 キム・ハククォン副部長
山林造成、河川整理、道路管理で転換を起こすことが共同社説の課題だ。国土面積の85%を山林が占める共和国で、山林を保護し、立派に管理することはとても重要だ。昨年秋の総動員期間には植樹を急ぐとともに、紅葉、アカシア、落葉松などの種を各地でまいた。その総括に基づき今春の総動員期間に備える。