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長野五輪出場の共和国選手団、30日に日本入り


  【平壌発=本社韓東賢、玄奉烈】 2月7日から長野で開かれる第18回冬季オリンピック。共和国からはスケート・ショートトラックに8人(男子5人、女子3人)、スピードスケートに2人(女子)の選手が参加する。テレビでも連日、冬季五輪の歴史を紹介する番組が放映されるなど徐々に盛り上がりを見せている。メダルが期待されるショートトラックの女子3選手に話を聞いた。

 チョン・オクミョン(19)、ハン・リョニ(19)の両選手は、昨年11月のオランダ・ハーグでの五輪予選会が初の国際試合だったという新人選手。五輪のような大舞台はもちろん今回が初めて。チョン選手は瞬間的なスピード、ハン選手は力強い滑りが持ち味だ。92年のアルベールビル冬季五輪女子500メートルの銅メダリスト、ファン・オクシル選手(25)は、共和国ショートトラックの11年間の歴史をただ1人、一貫して現役選手として見つめてきた第1人者。経験も豊富で、若い選手たちの良き「お姉さん」でもある。なお一行は27日に平壌を出発、30日に日本入りする。

 

期待のショートトラック3選手に聞く/同胞に喜び与えたい

●ファン・オクシル(25)/何としても金メダルを

 92年のアルベールビルでは、あと少しのところで金メダルを逃し、とても悔しい思いをしたので、今回は何としても金メダルを手にしたい。

 もともとスピードスケートをしていた。86年、共和国にショートトラックが導入されたのを機に、ショートトラックに転向した。

 今までで一番嬉しかったのは91年、札幌で開かれたユニバーシアードで金メダルを取った時。同胞たちが喜んでくれ、民族の誇りを感じてもらえて本当に嬉しかった。表彰台で、愛国歌を聞き、掲揚される共和国国旗を見るのは感慨無量だ。

 今回、実力を出し切れば、みなメダルに手が届く。日本での試合は4回目になるが、行く度に同胞たちの温かい声援、総聯のバックアップが大きな力になった。今回も同胞たちに、金メダルを取ることで大きな喜びを与えたい。

 

●ハン・リョニ(19)/大舞台で花咲かせたい

 五輪は夢だった。五輪で優勝するために、9年間スケートをやってきたと言っていい。初めてなので緊張もするが、大舞台で花を咲かせたいという気持ちの方が大きい。自信はある。目標はもちろん金メダルだ。

 ショートトラックを始めたのは10歳の時。もともとスポーツ好きだったが、学校でスケートをやってからはスケートが一番好きになった。選手生活では、技術的な難関をクリアした時に最も喜びを感じる。少しでも成長していると思うと、とても嬉しくなる。

 五輪出場で周囲の期待も大きいが、祖国が私を信じてくれていると思うと、重荷にはならない。

 祖国統一のために日々努力してる在日同胞たちが応援してくれる長野では必ず勝たなくては。練習は苦しいが、この気持ちを胸に毎日頑張っている。

 

●チョン・オクミョン(19)/本番が近づくにつれ緊張

 五輪のような大舞台は初めてなので、本番が近付くにつれて緊張感は増している。いい成績を出したいという気持ちばかりが先に立って、実践がついていかないのが腹立たしい。

 ショートトラックを始めたのは12歳から。自分で希望した。小さい頃から歌や踊りより体育が好きで、冬には凍った池や川でよくスケートをしていた。フィギュアの方にスカウトされたこともあるが、私は勝負する方が性に合っているのでこの道に進んだ。

 得意な戦術は、先頭選手の後ろについていてゴール直前で抜くこと。勝った瞬間の嬉しさは言葉では言い表せない。

 スポーツ選手ならば誰でも、大きな試合で1位になる夢を持っている。長野では必ず金メダルを取って、同胞たちに喜びを与えたい。