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アンニョンハセヨ!平壌から/環境保護研究所副所長 左元一さん(45)


 昨年8月に開設20周年を迎えた環境保護研究所。平壌市をはじめ主要な商業地区、河川、自然保護区などの環境を調査し、汚染物質を処理して資源化する研究を行っている。

 副所長の左元一さん(45)は、同研究所で17年間、研究に携わっている。朝鮮大学校理学部3年生だった1973年に単身帰国、金日成総合大学物理学科2年に編入した。

 共和国では、77年の公害科学研究所(環境保護研究所の前身)開設を機に、環境問題を本格的に扱うようになった。「学んできた物理の知識をもとに、違った研究をしたいと思った」。環境問題はいずれ世界的な関心事となると考え、同研究所を希望した。

 当初は研究員が数十人しかいなかったが、今では大気環境研究室、水環境研究室、排泄物資源化研究室など12の研究室と200人の研究員を抱える。「環境問題への関心が高まる今、使命の大きさを誇りに思います」。

 共和国の環境保護のためにすべきことはまだまだ多いと、左さんは語る。「地球温暖化防止の問題をはじめ、環境問題に対する国際的なすう勢に沿った国家政策を立てられるよう、その基礎を固めたい」と、抱負を語っていた。(羅)