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米軍撤収と平和協定を/朝鮮中央通信が4者会談への原則的立場を論評


 朝鮮中央通信97年12月30日発は、「4者会談と関連したわれわれの原則的立場」との論評を発表し、次のように指摘した。

 朝鮮半島の平和保障のための4者会談と関連して関係側で様々な論調を帯びた分析と主張が表れ、世論を喚起させている。

 会談の議題と参加側間の相互関係をはじめ一連の問題についてあれこれ言って、勝手に展望を占っている世論は、やっと始まった朝鮮半島の平和の過程に良くない影響を与える立場と見解として会談にプラスにならない。

 4者会談に対するわれわれの原則的立場は終始一貫、明らかにされてきた。

 会談では米軍撤収と朝米間の平和協定締結のような根本問題が必ず解決されねばならない。4者会談が名実ともに朝鮮半島の平和と安定を達成するための会談になるためには、このような原則的問題の上程と解決が必須不可欠だ。

 これとともに参加国間の平等な地位保障は会談の成果のための先決条件である。従って今後、情勢がどう変わろうともわれわれの原則的立場は不変であり、これを貫徹するためのわれわれの意志と努力はさらに強くなり、決着がつくまで続くだろう。

 これは自主、独立、領土保全に対する各民族の神聖な権利に相応した正当な主張であり、国際社会で公認された主権国家の合法的な権利行使として誰も侵害出来ない。

 われわれは4者会談の共通した目的の実現方途と関連して一部の主張に対しても自らの立場と見解を再び明らかにせざるを得ない。

 4者会談で表れた関係側間の相違点を後回しにしようとするのは、朝鮮半島の強固な平和保障のための先決的で根本的な問題の解決を事実上、避けることと変わりない。

 第1回会談で表れた相違点は、根本的なものであり、それを後回しにすれば決して共通点を生かすことは出来ない。

 強固な平和保障体制の樹立という共通の目的を実現するためには、平和実現と緊張緩和を阻害する根源が何であり、その解決方途は何なのかを十分に論議しなければならず、そのためには相違点をまず平和協商のテーブルにあげて論議すべきであり、後回しにしてはならない。

 したがって4者会談の順調な進展のためには、すべての会談参加者が相違点の解決を回避するのではなく、高い忍耐性とともに理解と妥協の精神を発揮し、協商の方法で解決しようとする雅量を持つことが重要だ。われわれは4者会談が朝米対話とともに朝鮮半島の平和と安定のための良い対話の場であり、とくにわれわれの主張の正当性を世界に再び明らかに知らせることの出来る良い機会になると見ている。

 朝鮮半島の停戦状態に終止符を打ち、強固な平和を樹立しようというわれわれの長年の要求に米国が遅ればせながら耳を傾け会談のテーブルに着いた姿勢を幸なことと考えるわれわれは今後、自らの終始一貫した原則的立場を成就させるために誠意ある努力をするだろう。

 関係側もやっと実現した歴史的機会を人類の平和と安全を達成するための重要な契機ととらえ、誠実に臨まねばならない。