労働新聞など2紙が共同社説/経済建設に最大の力を
平壌1日発朝鮮中央通信=朝鮮通信 朝鮮労働党中央委員会機関紙の労働新聞、朝鮮人民軍紙の2紙は新年チュチェ87(1998)年にあたり共同社説「偉大な党の指導のもとに新年の総進軍を早めよう」を掲載した。
社説は昨年について、全党、全軍、全民が不屈の信念と意志で朝鮮革命の転換的局面を整えた厳しいたたかいと勝利の年であったと位置づけた。
そして、「数年続いた『苦難の行軍』は、われわれにとって真に困難な試練であった」としながら、帝国主義の包囲の中で、極めて深刻な自然災害と経済的難関の中で、単独で社会主義を守り、チュチェ朝鮮の尊厳を高らかに轟かせたのは歴史の奇跡だと強調した。
今年については、朝鮮労働党の指導のもとに朝鮮式社会主義の決定的勝利を実現する誇らしいたたかいの年、新たな飛躍の年になると指摘した。
さらに、金正日同志を朝鮮労働党総書記に推戴して初めて迎える意義深い歴史的な年であるとして、「苦難の行軍」の過程で発揮された不屈の革命精神と闘争気風で祖国をより富強な国に建設しなければならないと述べた。
社説は、今年が朝鮮民主主義人民共和国創建50周年である点について指摘、「共和国創建50周年を社会主義勝利者の大祝典として輝かせよう」というのが党と人民が高く掲げるスローガンであると強調した。
また、社会主義の政治思想的砦を鉄のように固め、さらに朝鮮式社会主義の砦を経済的に固めて軍事的砦を金城鉄壁のごとく築かなければならないと指摘し、経済建設に最大限の力を注ぐべきだと強調。こうした課題を成功裡に遂行するために、革命と建設において主体性と民族性を固守し社会生活のすべての分野で社会主義の原則を徹底的に守り、全党員と勤労者が革命的軍人精神を高く発揮しなければならないと述べた。
朝鮮の統一問題について社説は、今年は朝鮮民族が自主的平和統一の決定的局面を切り開く歴史的な年であるとしながら、祖国統一を1日も早く実現するためには南朝鮮で根本的な変化が起きなければならないと主張した。
そして、@対北対決政策の連北和解政策への転換 Aコンクリート障壁の解体 B「国家保安法」の撤廃と安企部の解体、で統一に対する意志を示すべきだと指摘、こうした角度から南朝鮮当局者の今後の態度を見守ると述べた。
国際問題についても言及し、朝鮮労働党と人民は地球上にいかなる風波が立ちはだかろうと、反帝自主の立場を確固と堅持し、自主、平和、親善の対外政策を一貫して貫徹していくであろうし、全世界の自主化と社会主義偉業の勝利を早めるために積極的に貢献するだろうと指摘した。