女性同盟結成50周年/各地で多彩なイベント


 10月12日の女性同盟結成50周年を記念して、各地で多彩なイベントや集いが行われている。結成50周年という大きな節目を迎え、女性同盟の各本部が、1世が築いた数々の業績を若い世代が受け継ぎ、彼女たちが主力となって21世紀の同胞女性運動を推し進めていく契機にしようと企画した。各イベントには1世から4世までの各世代、各界層の同胞女性が集い大盛況となった。

 

●愛知

朝鮮女性スポーツフェスティバル/園児からハルモニまで各年齢層が参加

 愛知朝鮮女性スポーツフェスティバル(記念行事実行委主催)が9日、名古屋市中村スポーツセンターで行われ、県下の同胞女性と朝鮮初級学校の生徒、児童ら1500余人が参加した。実行委では結成50周年を記念して、年内に4つのイベントを企画した。年初から各地で繰り広げられている「10万人同胞女性訪問談話運動」の一環としたもので、各地の同胞が一ヵ所に集う場を提供し、結束を図ろうというのが目的。5月には20、30代を中心にしたバレーボール大会と、40〜60代を中心にしたゴルフ大会をそれぞれ行った。3度目の行事となる今回は、すべての年齢層が参加し楽しめるのが特徴だ。

 フェスティバルでは東春初中、愛知第1・第2初級の学区管下同胞らで構成された赤組と、豊橋初中、愛知第3・第7・第8初級の学区管下同胞らで構成された青組に分かれ、17の競技を競い合った。

 幼稚班の児童とオモニによる「玉入れ」やムカデ競走など、全競技で熱戦が繰り広げられたが、とくに最後の赤青対抗リレーは最高の盛り上がりを見せた。幼稚班の児童から初級部6年生まで学年順にバトンが渡ると、次は60代のハルモニヘ。そして50、40、30、20代へと年代順にバトンが手渡される姿は、まさに若い世代が1世の代を受け継いでいく姿を示しているようだった。

 ある1世の同胞は「女性同盟の代がしっかり受け継がれていることを確信した」と話していた。

 

●茨城

各支部対抗で芸術公演/「健康リズム体操」に人気

 茨城県祝賀の集いが12日、水戸京成ホテルで行われ、民団、未組織を含む県下の同胞女性ら190余人が参加した。

 1部では鄭順善女性同盟県本部委員長が報告。組織の発展に貢献してきた功労者について述べたあと、女性同盟が築いた成果に言及した。続いて女性同盟中央の李日姫副委員長が祝辞を述べた。

 2部の文化発表会では、各支部が芸術公演を披露。県北支部傘下の女性たちは黒いTシャツにスパッツというお揃いの姿で、共和国で普及している「健康リズム体操」を披露し、場を盛り上げた。

 茨城朝鮮初中高級学校の初級部生徒が出演した合唱やチャンダンノリも大好評だった。とくに低学年の生徒が70代のハルモニたちに花束をプレゼントし、手をつないで「われらの自慢限りなし」を合唱する姿に、若いオモニたちは、子供たちの未来のためにも、1世の代を継いで女性同盟を発展させていく決意を固めていた。

 最後に、この日のために作られた歌「茨城女性たちの歌」を参加者全員で合唱し、北関東朝鮮歌舞団が公演した。

 

●千葉

音楽構成詩で歴史を表現

 千葉同胞女性の祝賀の集いが21日、千葉市のグリーンタワープラザで行われ、県下の同胞女性ら450余人が参加した。李槿愛女性同盟県本部委員長があいさつし、同胞社会の環境の変化に合わせて書記の指導のもと、民族性を固守して同胞女性を組織の周りに固く結集させていこうと呼びかけた。続いて徐昌武総聯県本部委員長と、朝鮮女性と連帯する千葉県女性の会の桑原輝子事務局長がそれぞれ祝辞を述べた。

 千葉朝鮮初中級学校の少年団員らが祝いの言葉を述べたあと、女性同盟で30年以上専従活動を行ってきた14人の活動家と、女性同盟の結成当初から献身的に活動してきた8人の同胞に記念品が、65歳以上の女性らに花束がそれぞれ贈られた。

 続いて音楽構成詩「継いでいこう、輝かせよう50年」が上演され、女性同盟の50年の歴史を、歌と詩、チャンゴの演奏など多彩な演目で綴り、拍手喝采を浴びた。とくに、「継いでいこう! 輝かせよう! 愛国の思いを!」のスローガンを掲げ、1世の代を継いで女性同盟をさらに発展させていく決意に満ちた若い世代の姿は、1世をはじめとする観客に大きな感銘を与えた。

 2部では、東京朝鮮歌舞団が公演した。