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4者会談第2回予備会談が決裂したが


米国の非現実的な提案が原因/共和国に武装解除迫る

  共和国と米国、南朝鮮、中国による4者会談のための第2回予備会談が開かれたが。

  18、19の両日、ニューヨークで行われ、第1回会談同様、議題で進展が見られず、次回の日程も決められないまま決裂した。

 共和国側は第1回会談の時から、 @南朝鮮とその周辺からの米軍撤収 A朝米間での平和協定締結 B北と南の外部からの軍備搬入中止――を本会談の議題とすることを提起していた。これは、朝鮮半島の平和保障という4者会談の目的に合致するばかりでなく、その目的実現のためには必須不可欠である。

 @は米国が南朝鮮とその周辺での米軍駐屯を冷戦の論理で合理化してきたが、冷戦構造が崩れた現在、南で米軍が存在する理由がなくなったので撤収を実現させ、 Aは停戦協定を調印した当事者間で平和協定を締結し、 Bは南北間の軍縮を実現させよう――とするものだ。

  米国側の対応は。

  共和国側が提起した議題に対する議論は避け、逆に南北の平和協定締結を持ち出してきた。停戦協定調印の当事者は朝米である。南は停戦協定の調印を自ら拒否し、当事者としての責任を放棄した。南北間には92年、不可侵を確約した合意書が発効しており、それに基づき発足した軍事共同委員会が機能すれば、南北間の軍事的問題は解決するシステムになっている。部外者の南朝鮮を入れて現在の停戦協定を平和協定に代えようというのは非現実的な提案だ。

 これは、米国が朝鮮問題の当事者としての責任を回避し、朝鮮民族内部の問題に干渉しようとする試みと言えよう。

  米国は共和国に武装解除を迫ったというが。

  米国は、南朝鮮に核兵器で武装した約4万人の兵力を駐屯させている。さらにその背後には在日米軍が控えているばかりか、沖縄の嘉手納基地に匹敵する空母を配備している。

 朝鮮半島の緊張が解消されない理由だが、こうした緊張の根本要因について論議を避けながら、共和国の軍隊の縮小と軍事境界線からの一方的な移動を要求してきた。現在、朝米間は国交がなく交戦状態にある。共和国側の軍事力だけを削減したり、軍事境界線から後方に撤退させるということは、共和国に武装解除しろということになる。

 だから共和国は、南朝鮮駐屯米軍の撤収問題を本会談の大きな柱として提起しているのだ。

  共和国は双方の外部からの軍備搬入中止も提起したが。

  朝鮮半島の平和保障には南北の軍縮も不可欠だ。だが、南は現在、米国から空中警戒管制機4機、スティンガーミサイル200基を購入しようとしており、軍備増強の方向に向かっている。この議題提起は、会談の目的に即した現実的な問題であり、議題の1つにすれば、本会談自体もスムーズに進められることを念頭に置いたものだ。

  予備会談の行方は。

  昨年の潜水艦事件はニューヨークでの度重なる朝米接触で解決へと進んだが、今回も朝米の対話ルートを通じて、再開の糸口を探っていくだろう。