埼玉、三重の代表ら 沙里院、順川、松林に支援物資


  【平壌発=本社・李賢奎】 総聯埼玉県本部の゙冬煥委員長と車漢基常任顧問、埼玉朝鮮初中級学校教育会の金間月顧問が19日、黄海北道沙里院市を訪れ、総聯本部と顧問会、商工会、総聯埼玉・北部支部同胞らが用意した乾パン22万食と粉ミルク2560キログラム、学用品一式を伝えた。支援物資は市内の各協同農場と学校、幼稚園、託児所などに届けられた。

 一行は埼玉初中と姉妹校である沙里院第1高等中学校と沙里院市週一託児所、沙里院新養幼稚園を視察。子供たちの健康状態を調査し、関係者たちと交流を深めた。

 支援物資を受け取った沙里院週一託児所のキム・ギョンスク所長は、「在日同胞の真心を決して忘れず、子供たちを立派に育てたい」と語った。

 一方、訪朝した三重県商工人代表団(団長=李正一・在日本朝鮮人三重県商工会顧問)は8日、平安南道の順川ビナロン連合企業所と黄海北道松林市行政経済委員会を訪れ、朝鮮総聯三重・四日市支部管下同胞らが同連合企業所で3号炉を建設中の労働者に託した支援米60トンと、三重県下の同胞商工人が松林市に送る支援米120トンを、それぞれ伝達した。

 支援米を受け取った同連合企業所のチャン・ソンリョン支配人は「これまでも鋼材、ベルトコンベヤーなど数多くの資材と技術を送ってくれた総聯の愛国的商工人らが、食糧まで支援してくれ、大変力づけられた。労働者たちに早く分配し、みんなでいっそう仕事に励みたい」と話し、松林市行政経済委員会のキム・チャングン委員長は「現在の『苦難の行軍』を必ずや勝利のうちに収束させたい」と述べた。

 伝達を終えた李団長は「祖国が苦しんでいる時期に、少しでも助けなくてはという気持ちだ」と話していた。