対朝鮮政策の変更を/4者会談予備会談膠着で外交部代弁人


経済制裁緩和求める

 共和国外交部スポークスマンは21日、ニューヨークで最近開かれた4者会談のための第2回予備会談が、成果を得られず膠着状態に陥ったことと関連し、朝鮮中央通信社記者の質問に次のように答えた。

 共和国は2回にわたる予備会談を通じて、米国が心から朝鮮半島で恒久的な平和体制を樹立するために4者会談を行うのか、それともこの会談を通じて他の政治的な目的を追求しようとするのかという、疑惑を深めざるを得ない。

 共和国は、4者会談の目的が朝鮮半島での強固な平和保障を樹立することにあるという米国側の説明に留意しながら、予備会談に応じ、そのような方向で会談を実現させようとする終始一貫した立場から、南朝鮮とその周辺からの米軍撤収と朝米間での平和協定締結問題、北と南が外部からの軍備輸入を中止する問題を、本会談の議題とすることを当初から提議した。

 しかし、米国側は遺憾にも、今予備会談でもやはりこのような根本問題を避け、やみくもに本会談を開いて様子をみようとするような一方的な主張だけを繰り返した。結局、2回目の予備会談でも、4者会談の議題討議でも何の進展もみられなかった。

 われわれは予備会談の過程を通じて、米国側が4者会談で求めているのは、共和国を武装解除させようとするのではないかという、強い印象を受けた。

 今予備会談で米国が持ち出した南北間での平和協定締結問題について言えば、それは長い間、朝鮮問題に深く介入してきた米国が、今になって責任を回避しようとするもの以外の何ものでもなく、朝鮮民族内部問題に干渉しようとする試みにすぎない。会談参加者間の関係を見ても、米国は共和国が平等な地位で問題討議に臨めるよう最小限の誠意を見せるべきだった。

 共和国に対する米国の敵視政策を集中的に示す経済制裁が継続している中で、われわれが米国とテーブルを共にして平和保障について論議することも矛盾する。米国は現段階で、共和国と国家関係を完全に正常化することが無理だとしても、制裁緩和措置を実際に講じることで、対朝鮮政策変更の意志を示すべきだ。

 われわれは、米国が共和国に対する食糧提供でも明白に約束すれば、それを米国の善意と見なし4者会談議題問題でも伸縮性を示そうとした。しかし、会談場で米国が持ち出した主張は共和国の期待とはあまりにもかけ離れたものであったし、最終的には4者会談を開いて内容討議に入り、食糧を武器にして共和国から政治的譲歩を得ようと試みていたことだけが明白に実証された。

 これは、米国が共和国と一緒のテーブルには着いたが、未だに心から朝鮮半島の平和と安全問題を論じようとする立場を明白に定めていないということと関連していると見なすことができる。

 今後、朝鮮半島の平和を実現するための会談が開かれるか否かは、米国の対朝鮮政策がどのように立てられるかにかかっている。(朝鮮通信)