米兵遺骨1柱返還/第2次共同発掘作業


 【15日発朝鮮中央通信】米兵の遺骨1柱が米国側に引き渡された。
 共和国と米国間で97年5月14日に締結されたニューヨーク合意に基づき、第2次米軍遺骨共同発掘作業が8月23日から9月11日まで平安北道雲山郡で行われた。

 作業の過程で米兵の遺骨1柱と遺品が発掘され、これらは12日に板門店を通じて米国側に引き渡された。(朝鮮通信)

 【注】朝米は5月のニューヨーク合意で、7、9、10月に平安北道雲山郡で計3回、朝鮮戦争時に死亡した米兵の遺骨発掘共同作業を行うことで合意をみており、7月に実施された第1次共同作業では遺骨4柱を発掘して米国側に引き渡している。今回の引き渡しはこの合意が順調に行われていることを示している。

 また朝米は93年に遺骨の調査、発掘、送還する手続きと方法などに関する合意書を採択し、昨年6月の実務会談では7月と9月に共同作業を行うことで合意した。そして7月に初の共同作業を実施して1柱を発掘したが、9月の共同作業は共和国潜水艦座礁問題の影響で行われなかった。遺骨問題に関する朝米会談のために共和国側団長として度々訪米している金炳弘外交部局長は、「遺骨共同発掘事業は、朝米双方の信頼を醸成するものであるとともに、人道問題として米国の要望に応えたもの」と言う。さる7月、平壌で本社記者との会見で語っていた。