アンニョンハセヨ!平壌から

東平壌火力発電所ボイラーマン 金相勲さん(30)


 火力発電所のエンジンとも言えるボイラーマン。東平壌火力発電所の2号ボイラーマンの金相勲さん(30)は、連日多忙な日々を送っている。というのも、平壌市内の生活用の電力や農業に使う電力を、同発電所で賄っているからだ。

 ボイラーで石炭を燃やして発生する、高温・高圧の蒸気でタービンを回して電力を生産するのだが、金さんは8人の従業員と共にボイラーを正常に稼働させるため、配分量に気を配りながら石炭を投入している。

 2年連続の水害によって水没した平安北道・順川地区炭鉱だが、今年から徐々に復旧し、燃料の供給も円滑になってきた。

 石炭の粉が飛んで顔は真っ黒だが、目は生産向上への意欲を示すかのようにらんらんと輝いていた。

 平壌市北城高等中学校卒業後、平壌火力発電所技能工学校、平壌電気専門学校を経て、現職に就き7年目。「まだ、家庭を築く気はない。今は電力生産の向上に全力を注ぐつもりです。結婚はその後でも十分です」と語る。

 「私たちは、帝国主義勢力の経済封鎖に屈せず、電力生産に励んで『苦難の行軍』を勝利の内に収束させる決意にみなぎっている」と力強く語っていた。(憲)