犯罪者は引き渡すべき、張兄弟逃亡はCIAの手引き/共和国外交部代弁人
共和国外交部スポークスマンは2日、前エジプト大使の張承吉と、その兄で前フランス総代表部貿易参事の張承浩が8月27日に米国に逃亡した事件と関連して朝鮮中央通信記者の質問に答え、次のように語った。
周知のように、数千万ドルの国家資金横領と国家機密漏えい嫌疑によって7月末、すでに前職から罷免され、共和国の当該法機関の調査を受けるために召喚指示を受けた張承吉と張承浩が現在、米国で亡命を図っているという。
彼ら兄弟とその家族が同日、同時刻に一瞬にして行方をくらまし、米国の旅券を持って秘密裏に米国入りしたことは、初めから終わりまで米中央情報局(CIA)の手引きによるものであったことを示している。
CIAは、以前から彼らを「抱き込む」ための活動を活発に行ってきたが、犯罪行為の発覚によって彼らが罷免、召喚されることになるや、急きょ米国に誘拐するための決定を下したという。
犯罪者が自分の犯した罪に対する法的追及を恐れて、逃走することはよくあることだが、彼らをかばったり保護した場合、その人間が誰であれ犯罪者の引き渡しに関する国際法的慣行に従って当然、相応の責任を負うことになるのは明らかだ。「法治国家」を自称する米国が不法に数千万ドルの国家資金を横領した犯罪者に住居を提供することは、言行不一致の行動であり何を持ってしても正当化することはできない。
犯罪者は必ず共和国に引き渡され、裁判を受けなければならない。
米国の今回の不当な事件処理は、4者会談など平和のための朝米関係の懸案問題に大きな障害を作り出している。(朝鮮通信)
「兄弟はCIA要員」/米ワシントンポスト紙
ワシントンポスト8月28日付は米政府筋の話として、張兄弟が東海岸の秘密の場所でCIA関係者から「任務報告」を求められていると報じ、彼らがCIAのエージェントであったことを示唆した。彼らによると兄弟は「CIAによって長い間、スカウトされていた」。
またルービン米国務省報道官は8月27日、オルブライト国務長官が前もって張兄弟の亡命の可能性について知らされていたことを明らかにした。