第6次オモニサラン物資、平城市と開城市の子供たちに


今後も新たな形で支援活動を

 【平壌発=文と写真・本社崔憲治】各地の同胞女性による「オモニサラン運動」の第6次支援物資が8月26〜27日、平安南道平城市と開城市内の幼稚園・託児所に、代表の手で直接届けられた。この運動は、水害などによる食糧不足に苦しむ祖国の子供たちを助けるためのもの。共和国各地の託児施設に、6月から6回にわたり粉ミルク、栄養強化ビスケットなどの栄養食を送ってきた。運動は今回の第6次でいったん締め括られるが、同胞女性らは今後も、祖国の子供たちを助ける支援活動を新たな形態で幅広く繰り広げていくという。

日本の女性団体も協力

 第6次支援物資は東京、大阪、埼玉、山口、群馬、茨城、青森、宮崎、広島、秋田、福井、西東京、山形、石川、鹿児島、長崎の同胞女性らと、朝鮮女性と連帯する日本婦人連絡会、日本婦人会議など、日本女性団体の協力によって集められたもの。粉ミルク8800缶(ダンボール1100箱)、栄養強化ビスケット3万1200箱(同780箱)、ホットケーキミックス2000袋(同200箱)、哺乳瓶360個(同15箱)とタオル、せっけん、衣類などだ。

 26日、平城市を訪れた代表らは平城市週一託児所、仲徳幼稚園、古泉協同農場10日幼稚園を順次訪問し、支援物資を手渡した。

 古泉協同農場10日幼稚園のリ・オクスク園長は「祖国が『苦難の行軍』を歩んでいる時に、在日同胞女性らが歩みをともにし、誠意を尽くして支援してくれることに心から感謝する。同胞女性らの愛情のこもる支援物資で、子供たちを立派に育てたい」と感激しながら話していた。

 代表らは、27日には開城市を訪れ、平和協同農場10日幼稚園と開城市育児院、満月託児所、善竹幼稚園でそれぞれ支援物資を手渡した。

 代表らは育児院(父母が死去または重病の1〜4歳の子供たちのための施設)で乳児に直接ミルクを飲ませたり、託児所ではホットケーキの作り方を職員に教えもした。

 女性同盟大阪府本部東大阪北支部の姜範淑子女教育部長(非専従)は、「思っていたよりも子供たちが元気そうでほっとした。また、各施設の職員たちが愛情をもって子供たちをしっかり育てている姿にも安心した。苦しいが、難局を乗り切っていくと力強く語る祖国の人たちの気持ちに触れ、私たちも日本でもっとがんばらなくてはと思った」と語っていた。