東アジアグランプリホープス卓球選手権/「卓球強国―朝鮮」アピール
「高いレベル、将来に期待」と日本人関係者
8月29、30の両日、愛知県体育館で行われた第6回東アジアグランプリホープス卓球選手権大会には共和国、中国、南朝鮮、日本、香港、マカオ、台湾、モンゴルなど東アジアの国と地域から12歳以下の小学生選手100余人が参加し、熱戦を繰り広げた。
初日に行われた団体戦ではまず、予選リーグが行われ、男女共に順位決定戦に臨んだ共和国選手は、準決勝で南朝鮮と対戦。
男子団体準決勝ではシングルスを連取、ダブルスで1セットを先取したのに続いて2セット目も粘り強い試合運びで30−28とし、決勝に駒を進めた。
女子団体準決勝では、シングルスで南朝鮮のエースに挑んだ韓英玉選手が1ポイントを先取。シングルスとダブルスの2ポイントを連取され、4試合目は引き分けとなったが、5試合目を、昨年に続いて出場した金燕姫選手が落ち着いたプレーでとり、同じく決勝に進出した。
決勝戦では、男女共に中国との間でし烈な攻防戦が繰り広げられたが、男子がセットポイント1―3、女子が0―3で敗れた。
一方、個人戦では予選リーグの後に順位決定戦が行われ、共和国からは8人が決勝トーナメントに出場した。
男子部門に出場した4人中3人が最初の試合で南朝鮮選手と対戦。とりわけ2回戦で中国と対戦した朴主革選手は、2―0と圧倒的な強さを見せた。
男子シングルス準決勝に進出した朴主革、金革峰の両選手は共に準決勝で中国に惜敗したものの、3位となり、「卓球強国―朝鮮」を内外に広く印象づけた。
第35回世界卓球選手権大会の男子個人戦で優勝した小野誠治氏は、「共和国選手のレベルは非常に高い。国家的にもスポーツに力を注いでいるようで、相当な練習を積んでいることがうかがわれる。将来に期待したい」と語った。
なお、男子個人では李光一、李潤一の2選手が、また女子個人で韓英玉、金燕姫、安香美の3選手がそれぞれ8強入りし、劉香淑選手(女子)が16強入りを果たした。
生徒らと共に応援に駆けつけた愛知朝鮮第3初級学校の黄任玉教員(21)は、「水害被災地から参加した選手と話す機会があり、その前向きな姿に、むしろ励まされた。生徒たちも、同じ年頃の祖国の選手たちとの出会いを喜んでいた。生徒にとっても良い経験になったと思う」と語っていた。