アンニョンハセヨ!平壌から
「鳳仙花」主人公役の 庚慶愛さん(21)
「感動、感動、感動の連続でした」
4〜5月にかけて中国の北京、青島、長春、丹東で伝説舞踊「鳳仙花」の主人公役を演じた「ピパダ(血の海)歌劇団」の庚慶愛さん(21)。165センチの長身でスラッとした体型の持ち主だ。
「あれほどの拍手を観客から受けたのは初めてです」
「鳳仙花」は、日本帝国主義時代、抑圧を受けた朝鮮女性の立場と心情を、舞踊で表現したもの。同歌劇団が1995年夏に創作。同年9月の初公演を経て、昨年初から平壌大劇場でロングラン公演に入って以来、大好評を博している。先の青島公演で100回目を迎えた。
「役で一番悩んだことは、主人公をどのように演じるかでした。その時代に暮らしたわけでもなく、あまり知識も持っていなかったので、そのため人々に感動を与え喜ばれる役を演じようと、鳳仙花の本や、当時の時代背景に関するあらゆる書物を読み込みました」
皆が帰宅した後も1人残って毎日練習に励んでいたという。
舞踊を始めたのは10年前の高等中学校1年から。学校の先輩らが踊る姿を見てあこがれたのが動機だ。大学も平壌音楽大学に進学し、そこで舞踊を専門的に学んで技術を着実に自分の物にしていった。その結果、「鳳仙花」の主人公役が回ってきた。
「踊っている時が一番の幸せで、舞踊は私の生活のすべてです。これからも公演を通じて人々に感動を与えていきたい」と語っていた。(基)