手記/祖国の専門講師による朝鮮舞踊講習に参加して/宋真希・中大阪初中 中級部3年
今年も祖国の専門講師による朝鮮舞踊講習が行われた。初めて講習が行われると聞いたとき、私の頭の中には忘れられない昨年の舞踊講習の思い出がよみがえり、高まる気持ちを押さえることができなかった。
今年の講習は中級部、高級部、一般に別れて行われた。私はほかの中級部の友達と一緒に習えるのがとても嬉しかった。
開講式の日、祖国から来た先生たちは、厳しい情勢の中でも異国に住む在日同胞と青少年学生のために講師を送ってくれた金正日書記の配慮について話してくれた。私はその話を聞きながら胸が熱くなった。
昨年に習った基本動作に続いて新たに伝習された「朝鮮舞踊基礎訓練動作」の脚動作、腕動作などは、朝鮮舞踊の律動性とチャンダンを教えてくれた。
1つ1つ緊張しながら習う私たちを見て、先生は「うまい!」「良いですよ!」とほめてくれた。
チャンダンを全身で感じながら呼吸しなければならないのに出来なくてもどかしかったが、先生が良く教えてくれるのでいつのまにか楽しく踊っていた。祖国の先生の指導を受けていると、不思議なくらい祖国が身近に感じられた。
私はこれまで五年間、朝鮮舞踊を習ってきたが、昨年と今回の舞踊講習を通じて、今まで何も考えずにただ踊っていたのだと痛切に思った。今回のように朝鮮舞踊に魅力を感じたのは初めてだ。
講習を受けた後、これから踊りを通じて何かの役に立てることはないかと考えるようになった。
私は家に帰るとすぐに「舞踊部ノート」に今回の講習で習ったことを1つ1つ書き込んだ。そしてその1つ1つを思い起こしながら、より練習に励みたい。朝鮮舞踊を愛し、自分自身の踊りで多くの同胞と日本人に感動を与えたい。
日本の全国中学校体育大会に出場できるようになったスポーツクラブで活動する友達に負けないよう、舞踊を通じて朝鮮学校の名前を轟かせようと思う。