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〈閑話休題〉 受け継がれる相互扶助−地元女性の厚意

 福島第1原発事故の影響で、都内の浄水場から乳児の飲用基準を超える放射性物質が検出された翌日、地元の練馬同胞子育てサークル「チャララ」からメールが届いた。

 「東京の水道水を乳児に飲ませないようにとのショッキングな報道が流れました。都では1歳未満の乳児を対象にペットボトルの水3本を支給しています…」

 女性同盟東京・練馬支部では、飲料水を確保できない状況が続きそうだと見込み、0〜2歳児を優先に飲料水を配布するため、当日中に500ミリリットルのペットボトル25本と2リットルを12本確保して、「チャララ」ベビーを物心両面から支援した。

 「赤ちゃんにとって水分補給は欠かせない」「安心安全に越したことはない」と奔走してくれた先輩オモニたち、忙しい仕事の合間を縫って配達してくれた女性同盟委員長の厚意に「チャララ」オンマたちは感謝・感激した。そして「いつか自分たちも地元の力になりたい」との気持ちを胸に抱いた。同日、宮城県へと出発する支援隊が朝鮮大学校を出発した。練馬からも衛生用品と炊き出し用の野菜や調味料が送られた。同胞社会の相互扶助はこうして脈々と受け継がれていくのだろう。(潤)

[朝鮮新報 2011.4.28]