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家族のようなつながり−迅速な対応

 想像を絶する未曽有の大地震と大津波。東京でも交通機関が麻痺して、自宅を離れていた多くの人々が「帰宅難民」となった。現在妊娠8カ月の記者は、保育園に預けている息子の迎えを実家の母に頼み、重いお腹を抱えて帰路を急いだ。見渡すかぎり人、人、人…。とくに池袋駅周辺は人の群れでごった返していて怖いほどだった。時折鳴り響く携帯電話の緊急地震速報のアラームは恐怖心を煽る。4時間歩き続けて無事帰宅。

 当日、翌日とテレビを見て愕然とした。街が津波に飲み込まれた。学生時代の後輩で、本紙「それぞれの四季」の筆者でもあった金秀和さんが大船渡で暮らしている。何度も電話をかけるがつながらない。彼女の同級生も確認が取れないという(後日無事が確認された)。

 そんな中、青商会が被災地同胞の「安否確認」情報を流し始めた。素早い対応に感心しつつ、青商会中央総務担当の金剛友さんに連絡を入れた。増え続ける調査依頼に対応しながら金さんは、緊急時に大きな組織力を発揮するネットワークの強さについて語った。同胞たちは今、一丸となって被災地域同胞への支援を行っている。東でも西でも。朝鮮出版会館に寄せられた支援物資の山を見上げながら、一丸となって支え合う家族のような同胞社会のつながりをあらためて実感した。(潤)

[朝鮮新報 2011.4.7]