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李明博大統領は17日付の仏紙ル・モンドに掲載されたインタビューで、「北の挑発に対し、われわれも強力な対応をしようという政策に変えた」と述べた。また、対応の目的はあくまで「北の挑発を抑止する」ことであり、米国との同盟も北に侵攻することが目的ではないとも付け加えた ▼これに合わせるように、統一部の当局者は、北が哨戒艦事件に対し明確かつ責任ある措置をとらない場合は、制裁措置を継続するとの見解を17日に発表した。この当局者は、制裁措置により年間で最大3億ドルの資金が北へ入るのを止めたという「成果」も明らかにした ▼ベルリンでは北への対話のポーズを示した李明博大統領だったが、それがパフォーマンスであったことを自らさらけ出したようなものだ。そもそも李明博政権の対北政策は最初から強硬路線で、インタビューにあるような、最近になって変わったものではない。政権発足当初に打ち上げた「非核・開放・3000」などを見ても、それは一目瞭然だ ▼米国のボズワース朝鮮政策特別代表など米国人士の訪朝や、中国と新義州での工業団地の共同造成が取り沙汰されるなど、朝鮮半島を取り巻く情勢は水面下で着々と進んでいるようだ。このような状況の中での李明博大統領の対北政策「変更」の表明は、すう勢を読めない愚者の、流れを止めようという悪あがきにしか見えない。(国) [朝鮮新報 2011.5.18] |