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国連の潘基文事務総長は、米軍によるビンラディン容疑者殺害について「正義が達成され、とても安心している」との声明を発表した。これに対し、国連内部で批判の声があがっている。公の場で裁かれる前の容疑者を処刑したことを「正義」と評価した見識を疑う。事務総長就任当時、「米国の傀儡」と評された人物の予想通りの仕事ぶりだ ▼国連は「株主総会」化している。国連の財源の分担金トップ5は米国、日本、ドイツ、英国、フランスの順。米国の意向に沿った決議などがたびたび採択され、過去の清算を放棄している日本の安保理入りが議題に上ることと無関係ではない。大国のエゴだけが渦巻いている ▼米国の横暴が如実に表れる場が安保理だ。宇宙の平和利用に関する国際法上の権利を蹂躙し朝鮮の人工衛星打ち上げを非難し、イラクの大量破壊兵器に関する虚偽報告に基づいて米国のイラク侵攻を合法化した ▼安保理改革が議題に上った際、朝鮮は「制裁と武力使用のような強圧的な措置は徹底的に排撃されるべきであり、安保理決議が総会の承認のもとでのみ効力をもつようにする制度を設け、安保理が発展途上国だけを不当に取り扱う場になってはならない」と主張した。事務総長の軽々しい発言の問題点がわかる。大国にへつらうことが最も愚かな行為であるということは、朝鮮民族の歴史的教訓だ。(天) [朝鮮新報 2011.5.9] |