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春・夏・秋・冬

 日本政府は5日、今月13日に期限切れとなる朝鮮に対する経済制裁を、1年間延長することを閣議決定した。すべての朝鮮籍の船舶の入港禁止と、朝鮮との間の全品目の輸出入禁止などの措置が引き続きとられる。2006年に始まった制裁の期限延長は、今回で7回目になる

▼既報のように、朝鮮赤十字会は東日本大震災によって多くの人的、物的被害を被った被害者や遺族に深い同情を寄せながら、日本赤十字社に10ドルの慰問金を送った。慰問金を手渡した総連中央の許宗萬責任副議長は、日本政府の不当な制裁措置などにより朝・日関係は最悪の状況にあるものの、金正日総書記が人道主義の見地から見舞金を送ってくれたことを強調した

▼被災地では、国籍や民族を超えた助け合いの動きが広がっている。各地の総連緊急対策委では炊き出しや避難所の提供など、同胞はもちろん多くの困っている日本の人々にも、支援の手を差し伸べている。こうした中、朝鮮をいつまでも敵視し、関係改善を拒もうとする日本政府の冷戦志向に基づいた制裁延長措置は、愚の骨頂というほかあるまい

▼日本には、朝鮮半島に対する植民地支配の清算という重い歴史的責任が横たわっている。そうした歴史的視座のかけらもない今回の日本政府の決定は、多くの日本の国民はもちろん、国際社会からの厳しい批判を免れえないだろう。(国)

[朝鮮新報 2011.4.6]