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「こんな時にサッカーをしていいものか、正直迷った」。復興支援チャリティーマッチ(3月29日、大阪)に出場したJ1・ベガルタ仙台の梁勇基選手はプレー中も半信半疑だったという。それでも、練習を再開したチームに合流し、仲間と共に「ボールを蹴りながらボランティア活動もしたい」と語った表情は晴れやかだった。行動する人の強さの表れか ▼震災後、各地でイベントや活動の自粛が相次いでいる。人の痛みを分かち合うからからこそ自粛する。一方、復興支援に趣旨を切り替えるなどして決行する動きもある。人を助けたいからこそ決行する。どちらが良いとか悪いとかの問題ではない ▼石原都知事の「花見自粛要請」は行き過ぎだ。節度をわきまえず乱れることが問題なのであって、行政が規制すべきでない。都知事選の対立候補者の批判はこうだ。4年間で海外視察に2億円を使い、「震災は天罰」と言い放った人に言われたくない。「立候補を自粛してほしい」 ▼「復興支援」と銘打ち予定通り開催された、在日朝鮮中高級学校バスケットボール大会の関係者は「実行するにも勇気が必要」と語る。東日本のほとんどの学校が参加できず、西日本の生徒たちも梁選手のように不安を抱えていた。選手たちにできることは、ただ一生懸命プレーすることだった。その姿は見る人に元気を与え、復興支援を確実に後押しした。(天) [朝鮮新報 2011.4.4] |