top_rogo.gif (16396 bytes)

春・夏・秋・冬

 最近、総連の活動家から「新報の震災関連記事を活用している」という激励の言葉をもらうことが多い。本紙の定期購読者ではない同胞にも読んでもらうのだそうだ。本紙HPの記事をコピーして配ったり、メールで転送するのだという

▼日本の新聞を読み、テレビを観ても東北のウリハッキョや同胞社会がどうなっているのか、現地で何が求められているのかを知ることはできない。在日同胞の関心事を伝えるのは、自前のメディアだ。本紙だけではない。各地の総連組織が発行する「同胞情報誌」も立派に役割を果たしている。地元の息づかいが伝わる手作りのメディアは被災した東北地方にもある

▼岩手の「ハナ」、福島の「週間トンネ」は、震災後も中断されずに発行されている。「ハナ」の最新号は大船渡、大槌、釜石、宮古など被害が大きい沿岸地域に住む同胞の現状を写真とともに報告した。それは震災直後から被災同胞の安否確認のために瓦礫の街を駆け回った活動家たちの記録だ

▼訪ねていくからこそ、確認できる。訪ねてくれたからこそ、話せることがある。本紙記者の取材プロセスも同様だ。東北地方が受けた被害は甚大で、同胞社会の復興作業も長期化が予想される。総連の活動によって得られたさまざまな情報を多くの同胞が共有することが大事だ。そして、すべての力を一つに結集していかなければならない。(永)

[朝鮮新報 2011.4.1]